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遺言いや。後悔した思いを綴ったただのメモ

作者: 山田くん

 拝啓

 お元気でしょうか?桜が舞う季節が到来しました。

 なんて、君に向けて手紙を書こうかなと思いここに思いを認めました。


 愚かな私は君に対して深く心に傷を与えてしまった。それは変わらない【事実】であり変えることは出来ない。

 後悔はいつもいつも後から私を後ろから鋭利な物で突き刺す。


 ご覧?この傷だらけの背中を。それだけ私は君に。いや君以外のすべての人々を裏切り傷つけた証。


 傷だらけの背中を隠しながら仮面をかぶる私は何時になれば大人になれるのだろうか。


 君は何度も警告を出していた。愚かにも私はそれに気づく事ができなかった。いや気づいてたが認めたくなかったのだろう。

 そんな過ちだらけの私が君に言えることは何もない。

 なぜなら私にはその権利がないからだ。


 咎人は永遠に許されれない。なぜなら私自身が許すことが出来ないからだ。愚かな人生を歩み今もなお人を傷つけそして、誰かを不幸に貶めている。

 そんなときに君は私の事を良い人とゆってくれたね。

 優しくて素敵な人だと。

 傷だらけの背中それは全て自己責任。愚か者の証であるのに。

 その言葉を聞くたびに心を抉られる。

 怨嗟が聞こえる。

 正直に言おう。私は怖い。


 誰も傷つけたくない。それでも誰かを傷つけてしまう。

 愚か者。


 楽になる方法はいくらでもある。また逃げればいい。

 そうしてまた他の人を傷つけて罪悪感を抱かなければ全ては解決することでもある。

 ただそれが私の中の【正義】に反する事と理性がゆっている。

 何も考えず何も考えれずにいればどれだけ楽になるか。私は理解している。なぜならもう過去にそこに逃げたから。

 そしてその代償を知った。

 その証が背中に。


 だからこそ今度からは逃げない。だって。

 私は自分をこれ以上苦しめたくはない。

 結局傷つけてるのは全て私の言動や感情によるものである。

 醜い。余りにも醜いこの醜態。

 臭いものには蓋を締め厳重に保管する。


 捨てれるものなら捨てたいよ。


 そうそう、私は変わろうとした。

 実際にかわれただろう。表面的な所はね。

 根源は変われない。

 馬鹿は一度生まれ変わらないと根源から変えるのは難しいだろう。

 まず一人で変わるのは不可能なほどに。


 死刑囚が変わりたいといっても世間は許さない。

 犯罪者が更生するといっても世間は冷え切った目をする

 アルコール依存性などの病気の人が辞めると言っても信用しない。

 先人達も過ちを繰り返し更生を目指した。

 ただその道のりは険しく途中で諦め逃げていく。


 そして周りには誰も居なくなる。孤独。

 そうするとどうだろう?

 人は弱い。また同じように楽な方に逃げていく。その時に他者を傷つけてね。


 そして誰かを守ろうとすると敵と味方に分かれることになる。

 私は言い訳をするならば守りたい人を守れるだけの力を持ちそれを率いた。

 だがそれが結果として誰かを傷つけた。

 また一つ私は背中に一つ証をつけた。


 私は迷っている。真面目に生きて周りの人を守りたいと思うこの思いが悪ならば私はもう何が正義なのかわからない。

 君は言った。

 すべての人を愛すると。

 私は否定した。

 それは現実的ではないと、理想的で素晴らしい事だが私を含めた人類は愚かな生き物なのだ。

 世界から戦争がなくならいのと同じなんだ。

 皆は手の届く範囲の人を幸せにしたくそれの利害ですら争う。

 誰かの味方をすれば誰かの敵になる。

 全ては矛盾している。なぜ君は自分を犠牲にして、理想を追い求める?


 自己犠牲がそんなに美しいものなのか?

 私からしたら憐れで仕方ないのに。

 そしてそんな私を見てる人からしたら私が憐れに見られてるだろ。


 私が発する言葉に傷をつけそしてそっと周りから消えていく。それが自然の摂理。


 私は私なりの正義を行うべきなのかそれとも見捨てるべきなのか。

 私は生きるのに疲れてしまった。

 先に逝くのが逃げることになるのかな。

 形あるものいずれ朽ちる。


 これ以上誰かを傷つけながら行くなら私は飛び立とう。

 ありがとう。

 これまで愛をくれた人達よ。

 そしてすまなかった。

 傷つけた人達よ。

 先に自然の一部に帰るとするよ。


 私はね楽しみなのだよ。肉体が朽ちた後魂はどうなるのか?

 何も感じないのか死の瞬間は気持ちがいいのか?

 まだまだ楽しみが沢山ある。

 君たちはゆっくりと楽しんでからおいで。

 矛盾しているかも知れないけど、楽しい事は沢山あるからね。

 じゃあありがとう。



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