守り神タルシュとアクロポリス
???「はあはあ…はあはあ…。」一途な恋に振られた独りの
国王マデロスタ王はある火中の城から亡命していた。
マデロスタ王(敬称略マデス)は私を通して文通を
カヤヒラ姫と言う美しいお姫様に「手紙を返信して欲しい」
と言う頼みをした所、鬼の王「昆竜鬼」に城を燃やされる
事態に陥れられてしまった。昆竜鬼はある「火の精霊の指輪」を
マデロスタ王の城中から部下滅老虎に略奪をしに行かせる。
城の兵士は全て逃げるようマデロスタ王は告げ、城には
もぬけの殻で誰も居ないのが幸いの救いであった。幻牢山に住む
男の子タルシュはある日、文才のない少年として
ローマとギリシャの国境にあるアクロポリスで鼠と共に
牢で暮らす生活を強いられていた。タルシュは昆竜鬼とは
一切関係がないのだが、「鬼の子だろう」と言う理由をつけられ鉄で出来た檻に閉じ込められてしまった。昆竜鬼には
緑色の目をした妃が居たが、
その妃はスウェーデンで暮らしていた。今はバルト三国で
中華人民共和国と普通にシルクロードを通じて貿易をしている。
シルクロードはスウェーデンにまで達していた。2021年末日の
事であった。キイィ…。扉の開く音がする。
兵士(実は城から逃げてきた兵)「おい、お前、出て行って
良いぞ」タルシュは昆竜鬼の前妃フレディアに誤解を解いて
貰い、出してもらった。フレディアはタルシュの母である。
フレディア「タルシュ、あなたの父昆竜鬼はもう駄目だわ…。」
タルシュの父昆竜鬼は、1年前から
頭に角が生えて以降、鬼になってしまった。
「私達、人は肉を喰らうことは許されない事なのに…。
あなたの父はその禁忌を破ってしまった。」
タルシュ「フレディア様、いいえ…母上。私、タルシュは
昆竜鬼となってしまった父を倒そうと思います。」
フレディア「良かった、父アースルブはきっと
昆竜鬼の霊から解き放たれるでしょう。」
タルシュは2児の母であるフィレスの息子ガルタとガルタの姉
ケルシアを共に連れて行くようにマデロスタ王に言われました。
マデロスタ王はとても賢いですが…やはり怖がりなのでした。