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第41話 銀狐との対話



「ヘルヴェノムの魔石を回収したのだな。よくやったぞ」


「ひぃいいい!?」


 昼間の戦闘後、王宮のベッドに運ばれたらしい。

 真夜中に目が覚めた俺はぼんやりと月を眺めていた。

 そんな折、後ろから突然話しかけられたのだ。変な声だって出るというものである。

 驚いた俺の視線の先には銀狐様がいた。銀色の髪が月明かりに反射してとてもきれいだ。

 体が半分透き通っているので、おそらくは魔法のようなものなのだろう。


「それにしても、間一髪の勝利だったな。まったく、わしがゾゾイの森に薬草の種をまいた甲斐があったというものだ。まぁ、毒草も多少は生えてしまうのは玉に瑕だったがな」


 銀狐様はそういうと、俺に「おぬしもわしにききたいことがあるだろう?」と聞いてきた。

 もちろん、知りたいことだらけだ。

 

 まずは魔石の扱いについてだ。今回、ヘルヴェノムは二つに分かれたので二つの魔石を回収した。外観は宝石だが、どう扱えばいいんだろうか。


「ふむ、お前の周りにはわしほど魔石の加工に通じておるものはおらんようだな。それならば、お前が持っているほかあるまい」


「えぇ!?俺が持ってるんですか!?」


「そうだ、それはお前の外に出すだけで人の復讐心を喰らってヘルヴェノムを生む。根本的に解決するには猛烈な打撃や魔法で粉砕するか、それを作ったものに返すしかないだろう」


「……そう言えば、化け物の中で妙な夢を見たんですけど」


「ふむ、夢とな?」


 俺は銀狐様に夢の中の出来事を話す。

 一風変わった女の人に懇願する獣人の男の人の夢についてだ。

 風変わりな彼女の名前がロマンティカであることも告げる。


「ふくくく、ロマンティカ……。やはり、そうか、湖の魔女の魔女め。私の兄を導いたのはやつだったか!くははははっ、久しぶりに笑ったぞ」


 俺の話を聞いた銀狐様はとてもおかしそうに笑う。

 その顔はウララにそっくりだった。


「それではわしはもう眠ろう。また会いたくなったらここに来ればよい。私の兄を、ヘルヴェノムを封印してくれて礼を言うぞ、ヘルムート」


「ちょっと待ってくださいよ!……って、早い!」


 銀狐様はそういうとふっと掻き消えてしまう。もっと聞きたいことがあったのに!

 しぃんとする寝室の中、俺は溜息を吐いて、俺は再び眠りについたのだった。


お読みいただきありがとうございました!

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次のお話で完結です!


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「続きが気になる!」

「作者、もっと頑張れ」


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