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第92話 準備

「それで放った偵察機からの情報は?」


『マーベリック枢機卿のリストにあった人物は全員裏で何か通じ合っているようです、ですがまだ彼らが悪魔になっているという報告はありません』


「うーん、それだけだと確実に黒だとは言えないな…」


『それでは礼拝時にデコイを投入し、魔法に黒魔法の魔素が混じっていることを確認したら突入するのはどうでしょう?』


「そうだな、、それでいこう」


『了解しました、では準備を進めておきます』  


「分かった、頼む」


「大和様…」


突然後ろから声をかけられ咄嗟に振り返ると…


「エルか、どうした?」


「枢機卿様と何を話されていたのですか…?」


「え?」


「お願いします、どうか話してくれませんか…?」


「いや、それは…」(エルにあの話はキツイか…?)


「とても残酷なお話なのですか?」


「まぁそうだな…」


「酷いですよ、私だって知る権利位はある筈なのに…」


「敢えて教えないんだよ」


「ふぇ?」


「良いか?あの枢機卿はお前の事を考えて敢えて教えないんだよ、この話を聞いたらお前卒倒しそうだからな」


「そんなに、、酷い話なんですか?」


「そうだ」


「そんな…」


「気持ちは分かるがな、この話を聞いたらお前の精神面でどんな影響を及ぼすか俺にも分からない、だからここは大人しくしていてくれ、これが終わったら話すよ」


「絶対ですよ?終わったら絶対に話してくださいね?」


「あぁ、約束するよ」


「分かりました…」


「ふぅ…」(エルが素直な娘で助かった…)


『大変な約束をしてしまったのでは?』


(そうだな、だがそれまでに彼女が成長してる事を祈るばかりだよ…)


そうして時間は過ぎ、遂に礼拝の日がやってきた


「あぁ、、遂にやってきたな…」


コンコン! 「大和君、起きているかね?」


「起きてますよ」


「それは良かった、今日は特別な礼拝の日ということで外では小規模だが市民達が祭りを開いている、礼拝までは時間があるから是非エル様と一緒に堪能してきてはどうかね?」

 

「あぁ、まぁ良いですけど…」


そうして俺はベッドから体を起こして屋敷の外へ出る


「いい天気ですね!」


「朝からテンション高いな…」


「あれ?でも一部分で曇ってますね…」


「ん?」


そう言われて俺は空を見ると、アグレディアが空中静止している場所付近だけ雲がかかっていた  


(何かやってるのか?)


『はい、本艦を隠すため水蒸気を放出し、雲を煙幕の様に使用しています』


(動かない雲ってのも怪しいからちょっとずつ動く様にしろよ?)


『はい、了解しました』


「じゃあちょっとだけ祭りを堪能するとするか」


「はい!」


       〜2時間後〜


「いよいよ、後2時間後に礼拝が大聖堂にて実施される…」


「一応作戦は伝えたが、不測の事態になった場合ひとまずその場から逃げろよ?」


「分かっているよ大和君、全て君に託したからね」


「あぁ、任せろ」


そうしてエルは安全の為一旦ヘリで待機し、俺は枢機卿と共に大聖堂へと向かった


「改めて見るとデカいな」


「あれでも数百年前からあの形を保ち続けている、まさに神の建築物だよ」


「へ〜…」


そう会話しているとあっという間に大聖堂へ到着する


「警備兵がなるべく少ないルートを選んだが、全く居ないわけではない、気を付けろ」


「あぁ、ありがとよ」


そうして俺と枢機卿は別れ、枢機卿はそのまま大聖堂に入り、俺は裏から大聖堂へと侵入した


『艦長、心拍数が上がっています、大丈夫ですか?』


(こういう状況は俺でも緊張するんだよ、察してくれ…)


『後方から2名接近、速やかに隠れてください』


(仕事は早いな…)


そうして俺はなんとか大聖堂の内部にある礼拝をする部屋にまで辿り着く


「よし、デコイの方はどうだ?」


『現在準備万端で待機しています』


「よし、じゃあ礼拝開始までそのまま待機だ」


『了解しました』


そして約30分後遂に礼拝が開始されたのだった…


昨日は思いっきり投稿予約を忘れました

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