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第88話 敵か味方か

向かって来る軍隊の目を掻い潜り、俺とエルの二人はマーベリック枢機卿と言われる者の屋敷に来ていた…


「さすがに警備は居るな…」


俺の視線の先には門の前に二人の警備兵が居た


「大丈夫です、警備はあの二人だけですよ」


「分かるのか?」


「はい、だって時々この家に来たことがありますけど、あの二人しか警備の人は見たことが無いですから!」


「それは良い情報だな、裏手に回るぞ」


「はい!」


そうして俺達は屋敷の裏手に回る


「なるほど、これは普通に考えて侵入しようとは思わないな…」


屋敷の裏には4mほどの壁があり、しかもその壁は半円を立てた様に仰け反っており、まず間違いなく普通には登れないようになっていた


「だが甘いな」(護衛機を呼んでくれ、階段状になる様に横たわらせるんだ)


『了解、現在急行中』


      〜数十秒後〜


「おっ、来たな…」


3D眼のみ視認出来るが、もう片方はそうではないので必然的に奇妙な感覚で護衛機を見る


「えっ!?私には見えませんけど…」


「人の目には見えないからな」


「もしかしてあの人なんですか…?」


「まぁそうだ」(人じゃないけど…)


「・・って人の目には見えないって大和様の目は人では無いのですか…?」


「言ってなかったか?俺の片目は特殊なんだ、戦闘中に被弾してな」


「全然気付かなかったです…」


『艦長、配置完了、登ってください』


「じゃあ登るから手をしっかり握っとけよ?」


「はい…」


そうして俺はエルを右手を握り、護衛機の上を踏んで登っていく


「大丈夫か?」


「は、はい…」


「下を見るなよ、途端に怖くなってくるからな」


「は、はい!」


そうして壁の上に来た俺達は登った時と同じ様に護衛機の上を歩いて降りる


「よし、なんとか入れたな、来たことがあるって言ってたな?案内を頼む」


「はい、こっちです」


そう言って歩いていくエルに俺は付いていく


(中には使用人が大勢居るな…)


『なるべく彼女達を避けて行きたいですね…』


『艦長、ミニマップに生命反応を表示します、それを使えば宜しいかと』


(もう何でもアリだな…)


『これが゛万能゛の力ですよ』


(そうか…)


そうして俺達は屋敷の中を使用人を避けて進む事が出来たのだった…


『・・ここです!この扉です!』


(中には一人だけか、、行くぞ!)


そう思った瞬間…


「扉の前の二人、入りなさい」


(・・ッ!?)


「どうした?何か用があるのだろう?」


『あぁぁえっと、どうします!?』


(バレたならしょうがない、大人しく入るぞ)


『えぇぇ!?』


そうして俺はドアを開ける


ギィィィッ…


「・・君は、、誰だ!?」


「おっと動かないでくれ、でないとアンタを始末する事になる…」


そう言って俺は銃を構える、当然弾は麻酔弾である


「ちょ、ちょっと待って下さいってばぁぁ!」ドスン!


後ろから突然小さな手に押される


「おわっ!?」「エル様か!?」


突然の事で体制を崩すが直ぐ立ち直る


「ちょっと待て君、もしかして君は例の謎の飛行物体に乗ってきた者か?」


「そうだったらどうするんだ?通報するのか?」


「いや逆だ、むしろ私は君の味方と言っていい」


「・・どういう事だ?」


「まぁまぁ、取り敢えずソレを下ろしなさい」


「断る」


「ならばどうすればソレを下ろしてくれる?」


「お前が俺の味方という証拠は?」


「そうだな、、今すぐには…」


コンコン! 「ご主人様、国家保安部の方がお見えです」


「何、国家保安部がか?」


そう言いつつ彼は俺の後ろにある壁を指差す


(・・何かあるのか…?)


『調査します、、壁の奥に不自然な空間を確認、恐らく隠し扉です』


「どうされますか?お客様は今すぐ会いたいと申されておりますが…」


「ちょっと待ってくれ」


「承知しました」


そう言った後、彼は俺の方へ来て後ろにある壁を押す


ズズッ…


壁は中心付近を軸に回転し、奥に隠しスペースとも言える場所が現れる


「さぁ入りなさい、早くしないと見つかってしまうぞ」


「・・分かった」


そう言って俺はエルを連れてそこへ入る


『不思議ですね、私は彼が犯人と思っていましたが…』


(まだ安心するなよ、用心に越したことはない)


そう会話していると…


「あっ!困りますお客様!」


ガチャッ! 「失礼、緊急の事案につき無断で入った事をお詫びします」


「構わん、それで要件は何だ」


「つい先程謎の正体不明の飛行物体がこの聖都上空に現れた事を知っていますか?」


「勿論だとも、それがどうしたのかね?」


「教皇様が直々にその者達の確保に向かわれたのですが、どうやら相手は暴走し教皇様を連れ去り、行方をくらましたのです」


「なんと!それで教皇様は…」


「所在不明です、待機していた第2聖戦士隊が向かいましたが、既に相手は逃亡していました」


「何ということだ、、、直ちに教皇様をお助けするのだ!」


「それは勿論承知しております、ですが万が一この周辺の官庁街、大聖堂等に逃げ込んだ場合発見が困難ですので是非捜査のご協力をと…」


「勿論だとも、それで何をすれば良いのかね?」


「ここら辺で見た、もしくは見かけた不審人物等を教えて下さい、そして私が去った後不審人物を見かけた場合直ちに国家保安部本部までご連絡下さい」


「分かった、そうしよう」


「ありがとうございます」


そうして質問は数十分程度で終わる


「ご協力ありがとうございました、直ちにこれは本部まで送らせて貰います」


「そうしてくれ、そして一刻も早く犯人を捕まえてくれ」


「承知しております、、全ては神のために!」


そう叫んだ後、ドアが閉じる音がする


「もう大丈夫だ、出て来ていいぞ」


「まぁ、、取り敢えずありがとうな」「あ、ありがとうございます…」


そう言うと彼はなんとも言えない笑顔を見せるのだった…


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