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第82話 痛み

あれから数時間経ち、その後は特に襲撃に来る者も無くエルは怪我人の治療を楽しんでいた…


(そういえば今何時だ…?)


『19:00、あと一時間は滞在可能です』


(他の人達の様子はどうだ?)


『各々の方達は満足したようです、現在3分の2程度の方が本艦に戻っています』


(そうか、そろそろ護衛機も必要最低限の部隊以外は撤収させろ)


『了解しました、ユニット37〜69までを帰還させます』


(分かった、一般人には見られないようにすることを徹底しろ)


そうして立っていると、突然エルがこっちに向かってくる


「あの、大和様…」


「ん?どうした突然?」


「所長さんがもう遅いから帰りなさいと…」


「そうか、満足したか?」


「はい、とても良い時間を過ごさせて頂きました!」


「よし、それじゃあ帰るぞ」


「はい!」


そうして所長や他の医者達に軽く挨拶をして診療所を出る


『彼女の体力と魔力量は凄まじいですね、6時間21分の間無補給で魔法を行使し続けていましたよ、常人なら倒れているレベルです』


(そこはまぁ聖女の血筋を引いているだけはあるだろ)


『艦長へ報告します、エル様の様子に変化アリ』


「え?」


彼女を見てみると、どことなく目をパチパチさせてとても眠たそうであった


「・・眠たいのか?」


「ふぇ?いえ、そのような事は…」


そう言いながらも彼女は必死に目を開けようとするのが分かった


「もういい、背負ってやるからもう寝ろ」


「はーい…」


そうして彼女を背中に背負うと、もう限界に到達したのか彼女はすっかり寝てしまう


(完全に寝ちゃったな…)


『無理も無いですよ、まだ小さな体であそこまで奮闘したのですから』


(そうだな、、まだ帰ってきてない代表者の人は居るか?)


『いいえ、もう全員が戻られました、残るは艦長とエル様の二人だけです』


(そうか、ならエルの護衛以外の護衛機を全て帰還させろ)


『了解しました』


そうして停泊している艦に向かっていると…


「おいそこのガキ、何処に行く気だ?」


そう言って俺の目の前に一人の男が立ちはだかる


「・・誰だ?」


「おいおい忘れたのか?うちの若けぇもんがお前の所に行っただろ」


「もしかして背中の娘を攫おうとした奴等か?」


「仕事の内容は俺も知らねぇが確かにそいつだ」


「ん?あんた等の所はクエスト制なのか?」(仕事の内容を把握してないってそうだよな…)


「そうでもない、基本的にうちは上が仕事を取って下の奴らに出してるんだ、だが一部の奴らが勝手に外部の奴から仕事を請け負っちまう時があってよ」


「それが今日昼に出会ったアイツ等か?」


「そうだな、その通りだ」


「それで?敵討ちにでも来たか?」


「いや、正直たかが数人のチンピラの為に敵討ちをするほど暇じゃねぇ、だが仕事を出してきた奴がそこそこの地位の奴でな、失敗する訳にはいかなくなったんだよ」


「因みに聞いておくがその仕事の内容は?」


「すまんがそれは言えねぇな」


「何故だ?」


「・・死ぬ奴に言っても手間がかかるだけだろ?」パチン!


そうして男が指を鳴らすと俺の周囲に大勢のガタイの良い男の人達が並ぶ


「ほーん、俺は結構強いと思われてるんだな」


「たまたまうちの情報係がお前さんが若えもん達を木っ端微塵にするとこを見ちまってよ、だが今は状況が違うだろ?」


「そこまで見られてたらしょうがないな…」(おい、砲撃支援で周りの男共を吹き飛ばす事は可能か?)


『はい、ですが周囲の建築物に被害が出る恐れがあります、他の方法にしたほうが良いかと』


(そうか、なら弾頭を催涙ガス弾にすることは可能か?)


『はい、それならば周囲の建築物に被害は出ません』


(ならそうしろ、良いか?散らばられたら面倒だ、確実に命中させろ)


『了解しました、7秒後に着弾します』


その報告を聞いてから俺は右手を出す


「何をする気だよ?」


「いや、可愛そうだなって思っただけだよ」


「だから何をする気だと…」


「知ってるか?相手にベラベラ喋るとそいつは高確率で、、負けるらしいぜ?」パチン!


そう言った瞬間、俺はエルに携帯していた小型のガスマスクを付ける


(念の為とは言え持ってて良かったよ…)


そうして暫くすると…


パァン!! 周りを取り囲む男達の頭上に霧のような物が舞い降りる


「ゲホッゲホッ!!?」「せ、咳が止まらない!?」


周り一体が地獄絵図と化す


「てめぇ一体何をした!?」


「ちょっとばかり咳とかの痛みを味わって貰うだけだ、数分後には回復してるよ、、多分…」


そう言って、俺は目の前で喋る男に近付いて行ったのだった…


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