第81話 拘束
「おい、何か言うことはあるか?」
「そうだな、、俺は何時になったら開放されるんだ?」
「少なくともお上からの指示があるまでここに居てもらう事になるな」
『大丈夫ですか?艦長』
(あぁ、完全にやっちまった感があるが、、まぁ何とかなるだろ)
エルを連れて行こうとした男達を護衛機が蜂の巣にして、俺がエルにアクセサリーを渡した数秒後、衛兵というこの世界での警察がやって来て、俺とエルを詰め所まで連れて行ったのだった…
「しっかし、お前さんがあの戦艦の指揮官ってのは本当か?」
「そうだが?」
「そんな人が軽々しく街中で殺人しちゃ駄目じゃないのか?しかも見たことない殺し方してるし…」
「人攫いを跡形も無く消し飛ばしたら駄目なのか?」
「いや、言い方…」
「あぁすまん、でもその通りだろ?」
「そうだがな、、まぁ一応現行犯や、指名手配されてる奴は問答無用で殺しても問題はないが、現行犯の証拠も無いし、指名手配されてるかどうかも顔が判別不能だからな…」
「それに関しては反省はしているが後悔はしていない」
「いや後悔してくれよ…」
「断る」
「・・まぁそれはそれとして、一緒に連れてた女の子は誰なんだ?」
「あんたはあの娘が聖女の妹と言って信じるか?」
「いや…」
「だろ?それで彼女は今何してるんだ?」
「一応治療魔法が使えるようだから傷害事件で怪我をした人の治療を手伝って貰ってるよ」
「なるべく彼女から目を話さないでくれ…」 コンコン!
そう言っている途中で、取り調べ室のドアが叩かれる
「誰だ?」「長官からの緊急伝です」
「何、長官から?早く入れ」
ガチャッ! 「失礼します」
そうして入ってきた人が手紙を渡す
「どれどれ…」スラッ…
「内容は?」
「お前さんを開放しろとのお達しだ、、お前さん本当にあの船の艦長なんだな…」
「いや、信じてなかったのかよ…」
「すまんすまん、さぁ!外に出ていいぞ」
そうして俺は開放され、エルが手伝っているという診療所に行く
「すまんエルちゃん、こっち手伝ってくれ!」「終わったらこっちも頼む〜!」
「は、はぃぃ…!」
診療所では椅子に座った患者を医師が診て治療を施し、その補助をエルがやっているようだった、尚エルは他のナースと同じ格好をしている
「いやーエルちゃん凄いねぇ、私のお嫁さんになってくれないかな〜?」
「バカ野郎、おめえみてぇな奴が釣り合うかよ!」
「そうですよ、エルちゃんにはもっと良い人が居ますよ〜」
「皆して酷いなっ!」
「「アハハハハハッ!!」」
(何漫才やってんだアイツ等…)
そう思いつつ俺は診療所内に入っていく
「あっ!大和様!」
入っていくと早速エルが俺の事を見つけて駆け寄ってくる、それと同時に医師やナース達が俺を見る
「おう、随分と仲が良さそうだな」
「はい!皆さんお優しい方ばかりです!」
そう言ってエルは笑顔で答える、そうしていると…
「ちょっと失礼エル、彼は…」
「あっ、こちらは大和様です、あの戦艦の艦長です」
「ほう、君があの噂の戦艦の艦長かね?随分若いが…」
「医者なら見た目で判断してもらわないで貰えるか?」
「フフッそうだね、エル君は小柄ながら大変役に立ってもらっているよ」
「そうですか、それでは彼女の正体も知ってるのですか?」
「・・・あぁ、エル君から私に内緒で明かしてくれたよ、教国の使者らしいね」
「それなら話は早い、エルは連れて行きますよ?」
「あぁ、勿論だとも」「ちょ、ちょっと待ってください!」
すると突然エルが話を遮る
「何だ?」
「私、もう少しここに居たいです!」
「けどな、お前はただでさえ狙われる身だ」
「分かってます、その時は大和様が助けてくれるんでしょう?先程の様に…」
「当たり前だ、お前の体は誰にも傷つけさせない」
「それならここで一緒に居てください!」
「・・しょうがないな…」
「ありがとう御座います!」
「えーとそれで所長?」
「何かね?」
「ここに数機護衛機を配備したいんだが良いか?」
「あぁ、但し邪魔にならない程度にしてもらえると助かる」
「そこら辺は承知しているよ」(護衛機数機をこの診療所を派遣してくれ、最低でも2体、外と室内に一機だ)
『了解しました、予備の護衛機を派遣します』
そうしてものの数十秒で護衛機が到着する
(追加で命令だ、室内の護衛機はステルス迷彩を施しておけ)
『既にそのようにしております、問題ありません』
(分かった)
「えーと、、もう来てるんですか?護衛の方が」
「あぁ、既に室内に居るぞ」
「えぇ!?何処にも見えませんよ?」
「そりゃそうだろ、見えないようにしてあるからな」
「一体何者ですか…?」
「さぁてね、もしかしたら人じゃないかもよ?」
「怖いです…」
ちょっと怯える姿が可愛いと思ってしまう俺なのであった…




