第74話 頼み事
更に時は過ぎ、数ヶ月経ったある日の事、俺は突然王城で呼び出されていた…
(最近呼び出しが無いと思って油断してたらコレか…)
そう思いながら俺はまた何時もの部屋へと向かう
(ん?何だこの板…)
部屋の前に着くとそこには今まで無かった板が一つあり、文字を読むと…
「・・大和君専用待合室…?」
未だに新しい言語に苦戦しており、スラスラとは言えないもののちょっとつづ読めるようにはなっていた
(多分これ付けた奴は王様だな…)
そう考えながらドアを開け中に入る
ガチャッ! 「おっ、来たね!」
中には王様では無くなんとガラルド皇子がそこに居た
「あぁ、久しぶりだな」
「本当だよ〜、急に反乱とかが起きたり色々あったからね〜」
「それで、肝心の王様は何処だ?」
「父上は今部屋の奥に居るよ」
「は?奥って何処だよ?」
「ほら、そこそこ」
そう言ってガラルドは部屋に置かれているタンスの様な物を指差す
『艦長、タンスの奥に意図的な空間を探知しました、そこに捜索対象が居る可能性があります』
「コレって、、横にズラすタイプの奴か?」
「そうそう!やってみてよ」
そう言われて俺はタンスを横へとズラしてみると…
ズズッ…! 「えぇ…」
タンスの奥にある壁の下部分には小さな小部屋へと続く小さいドアがあった
「父上〜!バレましたよ〜!」
「ちょっ!何故教えるのだ!」
「だってそこからずっと出て来ないって言ってたじゃないですか」
「そ、それは…」
「ちょっとそこら辺で一回止めろ」
そう言って長々と続くであろう親子喧嘩を回避する
ゴンッ! 「痛っ!?」
小部屋から出ようとした王様が小さいドアの縁に頭をぶつける
「何やってんだよ…」「あははははっ!」
「こ、これはこのドアが小さいのが悪いんだよ…!」
そう文句を言いながら王様が小部屋から出てくる
「で、俺を呼んだからには何かあんだろ」
「おっと!そうだったね…」
そう言って王様はいつもの席に座る
「これはガラルドに言って欲しかったんだがなぁ…」
「父上、アレは父上の口から直接言うのが一番の案件ですよ」
ガラルドも今までの遊び顔から一転して皇子らしい顔になる
「そうだな、、しょうが無い…」
そうして王様から言われた事を要約すると、近い内に各国の代表者達が集まる会議があるらしく、今年はここの国で開催される事になり、その会場にアグレディアを使いたいという事だった…
「・・・と言う事だ…」
「拒否する」
「どうしても駄目か?」
「そんなの王城でやれば済む話だろうが、何でアグレディアでやる必要があるんだよ」
「そ、それは…」
そうして会話が一旦停滞する
〜2分後〜
「はぁぁ、、どうせ見栄の為だろ?」
「うむ…」
「まぁ各国の代表者にアグレディアで何か変な行動をしないと約束を取り付けたらやってやろう」
「ほ、本当か!?」
「あぁ、だが絶対に約束させろよ?結局出来ませんでしたなんて聞く気は無いからな?」
「勿論やってみせるさ、安心してよ」
(ふ、不安だ、、これ程不安になる言葉は無いよなぁ…)
そう思う俺なのであった…




