第67話 また
「アルベルトさん、、ちょっと痩せたか?」(腹がだいぶ引っ込んだように見えるが…)
「えぇ?、、おっ、そうですね…」
「気づいてなかったのか…?」
「えぇ、腹の状態も見ている暇も無かったので…」
「苦労してたんだな…」
「いやー、、もう二度と体験したくないものですよ…」
そんな会話をしながら俺とアルベルトさんは王城の廊下を歩く
「そういえば今回の首謀者は誰だ?」
「それがかなり慎重派なようですな、あらゆる伝手を駆使して王に反感を持つ貴族に支援していたようです」
「ある程度の検討は?」
「それはかなり個人的な見解になりますよ?」
「良い、教えてくれ」
「この国には3大貴族と呼ばれる者達が居ます、それぞれ持っている領地は広大で、国とはいかないものの独立しようとする気があればすぐにでも独立できる程の力を有しています」
「んで?」
「その内の一人である者がやけに王に反発しましてな、今回も恐らくは…」
「なるほど、まぁ一応探ってみるよ、ありがとう」
「えぇ、でも探ると言ったってどうす…」
ハッとした表情でアルベルトさんが俺を見る
「あぁ、何処まで出来るかは分からないがアレを使ってみる」
「アレは大和殿に指揮権があるので?」
「らしいな、他の者の命令は…」
『艦長が許可された者以外の命令は原則無視します』
「拒否するらしい」
「なるほど、、私も彼は個人的に気になっていたので調査はお任せします」
「あぁ、任せろ」
そうして俺達はいつもの部屋に着く
ガチャッ! 「入るぞ」
「あぁ、待っていたよ」
「全くどういう考えしてんだ?クーデターなんて俺が鎮圧しに行くぐらい俺の性格で分かるだろ」
「いやーね?まさかあんなものを連れてくるとは思わないじゃないかさ?」
「まぁそれは俺も同じだが、、予め知ってたりとかしてないよな?」(知ってたら俺は怒るぞ…)
「もちろん知ってるわけ無いじゃないか、なんかピーンときたのさ」
そう言って王様は頭を指で突く
「ピーンと、ね…」
「そうだよ〜、それとね、アレの事なんだけどさ…」
「何だ?指揮権を譲れとか言われたら俺は断るぞ」(まだアレでやりたいことがたくさんあるしな)
「そんな事は言わないよ!ただね…」
「なんだよ?」
「この国一番の匠に作らせた窓が一部ボロボロになっちゃったじゃないか!あれ気に入ってたのに!」
「知るかぁ!アンタは命と窓のどっちが大事だ!」
「命に決まってるじゃないか!」
「開き直るな!」
「まぁまぁ王様落ち着いて…」
「アルベルトは大和君の味方をするのかい!?」
「私は中立ですよ…」
そんなやり取りをしていると…
バァン! 「失礼します!」
兵士が部屋のドアを勢いよく開く
「一体どうしたのだ、そんなに慌てて」
「先程、王城にこの手紙が…」
そうして王様に兵士が持ってきた手紙が渡される
「・・・大和君」
「まさか…」(嘘だろ…)
「反乱が起きたよ!さぁ行ってくれ!」
「お前も何かしろぉぉぉ!」
王城にその言葉が響き渡るのであった…




