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第65話 再起動

医務室と思われる部屋の中で目覚めた俺は、補助オペレーターシステムとやらに質問を投げていた


『何か気になる点はございますか?』


「気になる点はありまくりなんだが…」(むしろ気にならない点なんて無いと思うんだが…)


『では何からお聞きになりますか?』


「あぁ、まずお前は何処から喋ってるんだ?」


『はい、貴方様が艦内に入られてから独自にスキャンしてみると、目に欠損がございましたので電気ショックで気絶させた後、3D眼を取り付けさせていただきました』


「は?3D眼?」


『眼帯をお取りください』


(そういうのは事前に取り外しておいてくれよ…)


そう思いながら俺は着けていた眼帯を外すと…


「おぉう!?何だこれ…」(近未来チックな画面が見えるんだが…)


片目の方にはレーダーっぽい表示や、カメラの様に見る物を拡大して見ることが可能になっていた


『それが貴方様に取り付けさせていただいた3D眼の機能です、そしてその眼を通して脳に干渉し、私の声を聞いてもらっています』


「そんな事が可能なのか…」


『他にご質問はございますか?』


「んじゃあこの戦艦の事について教えてくれ」


『はい、まずこの艦の名はまだありません、また識別するコードもこの艦にはありません』


「じゃあこの戦艦は何処で建造されたのかも分からないのか?」


『その通りです』


「それは困ったな…」


『ですが、この戦艦は゛超万能戦艦゛として建造されたようです』


「超万能戦艦?」(なんだその小学生が考えたようなやつ…)


『はい、全艦種の特徴を纏め、艦長の剣及び盾となるべくして建造されたそうです』


「いや、そもそも超万能なら山の中になんて埋まってないと思うんだが…」


『それについては記録が存在しないか、あるいは消去されています』


「そうか…」(なんで消す必要があるんだ…?)


『その他のご説明も要りますか?』


「とりあえず、ここからどうやって出るんだ?」


『この戦艦は空中及び宇宙空間を飛行できる機能が備わっております、エンジンを再起動し、船を山から強引に脱出させます』


「ちょっと待て、この艦空を飛べるのか?」(こんなデカイ艦飛ばせるのか…?)


『今お教えしましょうか?現在から約4時間程度かかりますが…』


「いや、それは艦内各所を周るときに教えてくれ」


『承知しました、それでは現状、艦体は一部を除いて完全に埋まっております、これはあまり良くない状態です、直ちにこの艦の再起動を提案します』


「でも再起動って言ったってどうしたら良いんだ?」


『それはこちらでサポートします、艦長は私の指示どおりにやって頂ければ…』


「ん?『艦長』?」


『はい、貴方様はこの艦の艦長として既に登録されていますが…』


「俺はそんな事やった覚えは無いぞ!?」


『ですがハッキリと記録に残っていますが…』


「ならもう良いや、とりあえず手順を教えてくれ」


『分かりました、ですが再起動時の懸念が一つ…』


「何だ?」


『この艦の周辺に居る人間が再起動時に吹き飛ばされる可能性が…』


「あっ、、じゃあ退避させてくるから待っててくれ」


『承知しました、出口までご案内します』


「あぁ、よろしく頼む」


そうして俺は隣でこの艦内にあった本を読み漁っていたアリスを引っ張り出して外へ向かう


        〜14分後〜


外に出ると、猛烈な光が俺達の目を襲う


(日本でもトンネルを出たらこういう感じになるが…)


そう思いながら辺りを見渡すと、作業員達が一箇所に集まって何やら話をしている


『行ってみる事をオススメします』


「あぁ、もちろんだ」


「一体誰と話してるの?」


隣に居た彼女が俺に聞いてくる


「あぁ信じられないかもしれないけどな、この船の交信してるんだよ」


「・・?頭でも打った?」


「なわけねぇだろ…」


珍しくも冗談?を言う彼女にやれやれと思いつつも作業員達と合流して何を話していたのかを聞く


「あっ!大和様…」


「どうしたんだよ?皆して暗い顔して」


そうすると作業員の一人からとんでもない言葉が飛び出してくる





「それが、、、王都でクーデターが発生した様なんです…」


「・・・え?」(クーデター…?)


「ついさっき伝令の馬が来てこれをと…」


そうして俺は手紙を渡される


(待て待て待て、クーデターなんてそんな…)


そんな事を思いつつ手紙を開封して、中身を確認する


大和男爵へ


・まず遺跡だが、第二の目的として君達を王都から逃がすことがあるんだよ、君達には言わずにすまないね、、そして反乱が本当に起きても王都には戻らず、そのまま国外に退避してもらいたい、戻ってこようなんて考えはするんじゃないぞ?ではさよならだ、いつかまた会おう…


(字がいつもより汚く感じるな…)


「大和様…」


「どうするの、このまま逃げる?」


「王都はまだ落ちてないのか?」


「それは分かりません、ただアルベルト子爵が王城を使って持久戦を展開していると…」


『王城の耐久性にもよりますが、記録されてある王城の統計データによれば最低でも3日は持ち堪えられます』


「ならまだ落ちてはないな、今すぐに助けに行くぞ」


「えぇ!?一体どうするんですか?」


「それに関してはちょうど良い物があるんだよ、ここから離れててくれないか?」


「え?何故ですか?」


「良いから離れて見ていろ」


「はい、、分かりました…」


そうして作業員達を退避させた俺は戦艦に戻り、再起動プログラムを実行する


        〜第一艦橋〜


『再起動してからの初めての任務が他国の救援とは予想しておりませんでした』


「俺も想定外だよ、なんでクーデターなんて起きるんだ?」(そんな噂も兆候も無かったが…)


『可能性は幾つかありますが、こればかりは私でも分かりかねます、人間は時に予想外の行動をしますから…』


「だがそれが人間というものだ」


『同意します、、システムチェック、オールグリーン、、魔素対消滅エンジン、並びに補助エンジン始動、艦内電力復旧します』


艦内に電力が戻ると、艦橋内に明かりが点く


『・・トラブル発生、魔素対消滅エンジンからのエネルギーが外部に漏れています、現在原因解析中…』


「原因が何かわかるか?」


『解析完了、艦内から外部にエネルギーを供給する装置が暴走しています、現在解放率120%』


「それを修理する方法は?」


『供給装置の最終安全装置をロックすれば…』


「分かった、アリスにロックの手順を教えてやってくれ」


『承知しました』


        〜20分後〜


『最終安全装置のロックを確認、メインエンジンへの圧力上昇を確認しました、フライホイール、補助機関始動、いつでも行けます』


「分かった、それじゃあ行くぞ…」


『艦長、この船の名はどうされますか?』


「あっ、そうか、、じゃあ…」


そうして考えた末、艦名を言う


「アグレディア、発進!」


『了解、アグレディア、発進します』


そうしてアグレディアは岩山から姿を表すのだった…


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