第64話 何故…?
崖が掘りやすくなった事により、遺跡の発掘作業もトントン拍子に進んだ事で、ある程度の全体像が分かってきた
「まるで船、それも戦艦みたいな形状だな…」
その形状は二次大戦時の旧日本海軍戦艦大和の船体に酷似した形をしていた
「いや、あるわけ無いか…」(考え過ぎだな…)
「どうしたの、呟きながら考え事なんて」
隣で予測される全体像を書いた紙を持っているアリスが聞いてくる
「いや、この遺跡の形ってどことなく似てるんだよ…」
「何に?」
「俺が召喚者だってのは知ってるよな?」
「もちろん」
「その、、俺が元々居た世界の船に形が似ていてな…」
「・・確かに、船と捉えればそれらしくも見える」
「これが俺が居た世界の船なら確かめたい事があるんだが良いか?」
「何をするの?」
「この遺跡、いや船に入れるかもしれない」
「本当!?」
珍しく彼女が驚く声を出す
「あぁ、とりあえずは作業員達に頼んで掘ってもらおう」
そうして俺達は作業員達に頼んで船で言う甲板の位置にまで掘り進めてもらう
ザクッ!「これが船かもしれないって本当ですかい?」
ザクッ!「にわかには信じられんがな!」
(言い出しっぺだけど俺も信じられんな…)
そう思っていると…
ザクッ!、、ドカドカドカ…!
「「うおっ!?」」
掘り進めていくと、突然掘り進めた先から土が崩れて大きな穴が開く
「大丈夫か?」(作業員達は流されて行っちゃったけど…)
「だ、大丈夫…」
「えーと、、ちょっと先を調べるぞ…」
そう言って俺は出来た穴に光魔法で光を灯すと…
(・・予想が当たっちまったか…)
中は大きな空洞になっており、さっきの崩落はこの空洞に穴を開けたからだと思われる
「何これ…」
「細部は違うが、俺が知ってる通りだよ…」
その大きな空洞の中には、戦艦の上部構造物や、主砲と思われる物の一部、対空機関砲があった
(んで、俺の知識が正しければ…)
中に続く扉を見つけた俺は、ドアを開ける前に…
「おーい!ドア開けるぞ〜!」
「ちょ、ちょっと待って…」
対空機関砲等を見物していた彼女を呼ぶ
「よし、開けるぞ?」
「う、うん…」
ギィィィィッ…! 重たいハンドルを回す
「これで、、、開いた!」
そうして俺達は戦艦の中に入っていく
「殺風景」
「まぁ俺もそう思うが…」(戦艦ってのはだいたい殺風景だからな…)
そうして中の通路を進んでいくと…
ビリリリリリッ! 突如壁から電撃が走り、俺達は気絶してしまう
〜???時間後〜
「ん、、ここは…?」
いつの間にか医務室の様な場所に寝かされていた
『お目覚めですか?艦長』
「・・・・・・・・・・・・」(えぇ?)
表現の仕方が良くわからないが、感覚で言えば頭の中から声が聞こえてくる
『現在周辺のマップデータが不足しています、直ちに周辺の探査許可を』
「ちょ、ちょっと待て!ここは…」
『それは良く知っているのでは?』
「戦艦の中というのは知ってるが…」
『・・データ転送に失敗しましたか?』
「いや、それよりも彼女は何処だ?」
『もう一人は隣の部屋でゆっくりされていますが、、呼び出しますか?』
「あぁそうか、なら良いんだ…」
『承知しました』
「あと、君は誰だ?姿が見えないが…」
『基本補助オペレーターシステム14264番、コードネームは有していません』
「あぁ、そう…」(突然過ぎて良くわからんな…)
そう思う俺なのであった…




