第62話 遺跡…?
ガラガラガラガラ…! 王城で一泊した俺達は王都から南にあるガタルニ伯爵という人の領地に向かっていた
「そういえば馬車に二人っきりで乗るのは久しぶりだな」
「それを言うなら昨日言うべきだった」
「しょうがないだろ、あの時は王様から何言われるか分かったもんじゃなかったからな」
「確かにそれもそう」
「それに外の景色は一向に変わらんしなぁ…」
馬車に取り付けられた窓の外からは3時間前からずっと林ばかりの変わり無い景色だった
(車で聞ける音楽の有り難さが分かるな…)
「そう、だったらこれを見れば良い」
そう言って俺は彼女から3冊程の本を渡される
パラパラッ…「なんだこれ?」(山の絵が書いてあるが…)
「王城の書庫から持ってきたガタルニ伯爵領の気候や地形を詳細に記した本」
「王城って、、それ大丈夫なのか?」
「王様に許可は取ってある、問題はない」
「それで良いのか王様…」
「おかげで一般に出回ってる本より詳細な事が知れる、有り難い」
「そんな事を思うのはアリスだけだと思うぞ…」
だが気晴らしには良いとは思うので一応読んではみる
(おぉ、なんとなくだけど読めるな…)
最初は日本語ではないので中々苦労したが、彼女の教育のおかげで少しづつではあるが言語がわかるようになっていた
〜8時間後〜
「大和様、アリス様、もうそろそろ降りるご準備をお願いします」
馬車を操縦する御者から声がかかる
「おっ、やっと着いたか…」(もう殆んどの地形を暗記するぐらい読んだぞ…)
「むう、あともうちょっとなのに…」
「歩きながら読むなよ?」
「・・わかってる…」
(これ絶対歩きながら読もうとしてた奴だな…)
そんな事もあったが、無事に俺達はガタルニ伯爵領に到着する
ガチャッ! 「ここが目的地です」
馬車の扉が開かれて、降りるように言われる
(本にあった通りの暖かさだな…)
ガタルニ伯爵領は大部分が山岳地形であるため、夏でも涼しく、避暑にちょうど良い気候であった
「ここからは徒歩になります、山道ですので足元には十分お気を付けを…」
そうして俺達は先頭の人に付いていく形で山道を進んでいく
〜3時間後〜
(結構歩いたな…)
山登りしている訳ではないので急斜面では無いものの緩やかな傾斜がずっと続き、流石に疲れが出てくる
「見えました、あそこです」
先頭の人が崖に指を差す
「・・アレか?」
「世界にはああいう形の遺跡もある」
俺が目の前にしていたのは、崖から突き出る形で明らかな人工物の物が姿を見せていた
「最近の大雨で崖崩れが発生しまして、、そこからあの遺跡が…」
「近くには行けないの?」
「もちろん行けますとも、行きましょう」
そうして俺達は人工物の直ぐ近くにまで進んでいく
(表面はツルツルだな…)
触ってみると、表面は金属の様に冷たくそして滑らかだった
「本当にこれ遺跡なのか…?」
「こういう遺跡の対処法は2つある」
「それは何だ?」
「こうする」
そうして彼女はあることをするのだった…




