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第60話 逆転

授与式が終わり、男爵となった俺はアルベルトさんと共にアリスの元へと帰るのであった


(いやー、やっといつもの生活に、、戻れると良いな…)


「元気を出してください、その調子ではいつか本当に体調を崩しますよ」


「出せたらこんな気分になったりしないよ…」


「ハッハッハッ、まぁ頑張れとしか言いようがありませんな」


「ぬぅぅ…」


そんな会話をしているとやっといつもの学園に帰ってくる


「さぁ、明日は早いですぞ!」


そうして俺は学園の寮に戻り、早々にベットに入ったのだった…


        〜朝〜


(・・・またこの感触か…)


朝になり目を覚ますとこの前体感したような重みを感じる


「・・やはりな…」


この前と全く同じようにベットの中に潜り込んだアリスがそこにいた


「お〜い、起きろ」


「・・体が重い…」


「いや、そんなこと俺にどうしろと…」(というか俺も物理的に重いんだが…)


「今失礼なこと考えた」


「そ、そんなことないさ…」


「・・まぁ今回は許してあげる」


「それよりも本当に起きてくれ、もうそろそろ準備しないと遅刻するぞ」


「仕方ない」


そう言って彼女は例の如く天井にある穴を通って向こうの部屋に行く


(しっかし俺が帰ったのは真夜中だったよな、、それまで起きてたのか?)


そんな事を考えつつ俺は準備をして教室に向かう


(・・まぁ案の定全員から見られてるな…)


学園の中には当然貴族の息子や娘が居るのでその人の誰かから俺が男爵になったことがバレたのだろう


(けどすぐさま囲まれると思ってたが案外誰も来ないもんだな…)


周りの子は全員俺を見るだけでそれ以上近づいても話しかけもしない


「まぁこれが一番か」


「たぶん私が付いてるから、それで声をかけてこない」


「あぁ、成程な…」(って俺は彼女に男が寄ってこないように付いてるのになんか立場が逆転してないか…?)


そう思っていると


「やぁ!久しぶりだね!」


廊下の向こうからガラルド殿下がやって来る


「「えーと、どちら様?」」


「二人して酷いじゃないか…」


「いや、だってお前対抗試合の時居なかったじゃねぇか」


「そ、それは…」


「たぶん皇太子がこなす公務をやってた」


「そう!それだよ!」


「本当か疑わしいものだな…」(俺みたいに観客席から見物してたんじゃないのか…?)


「本当だよ〜信じてくれよ〜」


そう言ってガラルド殿下が俺に抱きついてくる


「やめろォ!こんな所で!」


「えー、友達とはこうするものだって爺が言ってたんだけどなぁ…」


「その爺さんはだいぶ昔の知識をお前に埋め込んでるんじゃないか?」


「かもしれないね!」


(いや、お前が肯定すんなよ…)


「せっかくだからさ!一緒に教室に行こうよ!」


「まぁそれは構わんが…」


「・・大丈夫」


彼女の了承も得て俺達は教室に行くのだった…


「そういえば大和君男爵になったんだって?おめでとう!」


「望んて男爵になったわけじゃないけどな…」


「父さんは頑固だからね、絶対に君の事は逃さないと思うよ?」


「そっちでなんとかしてくれないか?」(息子の頼みならなんとか…)


「面白いから嫌だなぁ…」


「人の人生を面白がるな!」


「アハハハ!そう言う所が君の面白いところだよ!」


そうして俺はいつもの学園生活に戻るのだった…


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