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第59話 授与式

ギィィィィッ… 目の前にある重厚な木の扉が開く


(大人数いると困るんだがなぁ…)


そんな願いを込めつつ私は前へと進む


パチパチパチパチ…!


(おっ?想定してたよりも人数が少ないな…)


アルベルトさんを含めた他の人は9〜15人程であり、もっと多くの人に囲まれると思っていたのだが…


(なんにせよ余り人が居なくて良かった…)


そうして俺はゆっくりと中央の奥に鎮座している王様の前にまで進む


「あー、皆静かに」


その一声で鳴りつづけていた拍手が止む


「今回は通例とは違い、少数の限られた人に来てもらった」


(いやー、有り難い…)


「そして知っているだろうが今回授ける爵位は通常とは違い、おそらく今回だけの特別な爵位となる、その理由は…」


王様に全員の視線が向く


「我が息子のリカルドが悪魔となり、それを此処に居る大和君が討伐したからだ」


「えぇ!?」「そんな…」「本当か?」


王様の側で立っている他の人よりも偉そうな人等を除く全員が驚く


「静まれ!その為の今回の授与式である!」


さっきの王様の側に居た人がそう言うと全員納得した様な顔で王様を見る


「王様!質問を宜しいでしょうか?」


「何だ?」


「王様がなさろうとする事も、その意図も理解は出来ます、ですがそこまでする必要があるのでしょうか?」


「あるからこうしてやっているのだろう」


「でば宜しければその理由をお教えしては頂けないでしょうか?我々とて理由なく爵位の授与は納得出来ません!」


「・・良いだろう、では教えてやる」


すると王様は何か悪そうな顔をする


「貴様は一人で悪魔に立ち向かい、止めを刺すことが出来るかね?」


「えっ!?」「そんなことが…」「成程…」


反応は驚く声と納得する声が大体半々であった


(そりゃ普通は大人数で囲んでボコボコにするだけだろうからな…)


「・・ありがとう御座います、王様…」


「良いのだ、私がお前達の立場でも同じ事を思うだろうからな、他に質問は?」


質問をする者は誰も居なくなった


「よし、では早速授与を始める」


そうしてその後には王様が俺に勲章の様な物を付け、その後に忠誠の言葉を言って終わりになる


(俺自身全く忠誠を誓う気は無いんだが…)


だがこれをしなければ後々面倒になるので仕方なく言う


「汝、我に忠誠を誓い世界が滅びゆくその時まで誓いを守り抜くと誓うか?」


「・・誓います」(本心は違うけど…)


「これにて授与式を終了とする!」


そうして授与式は終わる


        〜3時間後〜


「はぁぁぁ〜疲れた…」(本当にアレで良かったのか…)


ガチャッ!「いやー、お疲れさまですなぁ」


別室で休んでいる俺にアルベルトさんが話しかけてくる


「忠誠を誓うのってアレで良かったんですかね?」


「実を言うとアレは通例の様な物で効力とかは何もないので大丈夫ですよ」


「そうですか…」(まぁそんな力あったら謀反とか完璧に防げるわな)


「それよりも大和殿が形式上とはいえ貴族の仲間入りとは思っても見ませんでしたな」


「それは自分が一番思ってますよ…」


「フフフッ、それもそうですな、それでも一般の男達にとってはそれが一生に一度あるか無いかの物ですよ?」


「他人に譲れるなら譲りたいですよコレ…」


そう言って俺は王様に付けられた勲章の様な物をピラピラと揺らす


「それを外しでもしたら最悪の場合処刑されますからな?」


「えぇ…」(何という理不尽さ…)


「殆どの場合はそのまま普通に付けるかあるいは服の内側に付けるかですな」


「それって良いんですか?」(確かにアルベルトさんには付いてないな…)


「良いんですよ、゛付けている゛この事実があればいいんですから」


「そうですか…」


「それよりも大和殿は学校が大変ですな」


「え?」


「一般的には大和殿は男爵様ですから、特に女子にはお気を付けを…」


「あぁ…」(そういえばそうか…)


一気にテンションが地に落ちる俺なのであった…


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