第51話クラス対抗試合開始
クラス対抗試合開始の時、俺は観客席に居たが、そこは普通の席では無く…
「何で俺がここに…」
そこは貴族専用の特別席だった
ガチャッ!「おぉ、遅くなりました」
そう言ってアルベルトさんが俺の後ろにあったドアから入ってくる
「普通に観客席行こうとしたら職員にここに来るよう言われたんですけど…」
「あぁ、それは私が指示しました、お疲れでしょうからな」
「そんなに疲れては…」(いないんだが…)
「まぁまぁまぁ!上から見るのも良いですぞ?特に我が娘が出場する時はね!」
そう言ってアルベルトさんは俺の隣の席に座ってくる
「そうですか…」(アリスに対する愛が重い…)
そう返答するとその直後に大音量でアナウンスの声が聞こえる
「30分後、第一回戦が始まります、観客の方はお急ぎ下さい」
(うるさっ!?あのスピーカーか!)
隣を見ると平然としているアルベルトさんが見える
「ちょっと煩くないですかねこれ?」
「そうですかな?これよりもっと大きい所はありますぞ?」
「えぇ…」(音量調節機能って大事だな…)
〜30分後〜
そうしてようやく試合が開始される
(確か彼女が出るのは第3試合だったな…)
「それではクラス対抗試合を始めます!始めの第一試合はキール組とバール組!どちらも得意は魔法攻撃となります!」
司会が組の解説をしていると扉が叩かれる
コンコン! 「マルブァーナ様、最新のオッズ表が来ましたが…」
「娘が出ん試合なんぞに賭ける金はない!無視しろ」
「承知しました」
(えぇ賭け事やってるのか…)
「おや、知らなかったですかな?」
「はい、初耳です」
「こういう催しや決闘には賭け事をやっていますよ?」
「・・俺が王子との決闘時のオッズは?」
「記録的な偏りが出ましたな、全員王子に金を」
「だからあと時あんな視線が飛んできたのか…」
「こっちは大和殿に賭けて大儲けでしたがね!」
ハッハッハッと笑うアルベルトさんを横目にしつつ、そろそろ始まる会場の方を見る
「・・それでは、、、始め!」
カーン!! 開始の鐘が鳴る
ドカン!ドカッ!ドカン!
全員一斉に爆裂魔法を放つせいで辺り一帯が爆発と爆煙に包み込まれ、上からでもあまり見えなくなってしまう
「煙が酷い…」
「まぁ初っ端はこんなもんですな、激しい物は観客にまで被害が出ますぞ?」
「それって、、大丈夫なんですか?」(危険過ぎるじゃないか…)
「そういう時の為に前列に座る人には怪我をしてもこちらは責任を負わない契約書を書いてもらってるので…」
「うわぁ…」
「ですが前列が何故か大人気なんですよねぇ…」
「危険を負ってまで?」
「何でも「危険が迫ってきている気がして興奮する」だそうで…」
(とんでもない趣味だな…)
そう思っていると、段々と煙が晴れてきてやっと会場全体が見える
「おっ、残ってる人で戦ってる…」
初めと比べればそんなに大規模ではないがそれなりの爆発や炎、水やその他様々な魔法で相手を攻撃したり、結界を張って攻撃を防いだりしていた
(確かにつまらないなこれ…)
本人達からすれば必死なのだろうが初手が派手過ぎるせいでインパクトが薄れていた
(彼女が居たらこの光景は違ってくるのか…?)
そう思う俺であった…




