第39話 初めて
俺は創造魔法とやらの使い方を知る為、彼女の知り合い?という人に会って、その人に今までの経緯を話した
「・・・と言う訳なんだけど、、何か無いですかね?」
「うーん、あるにはあるんだけどねぇ…」
「え?何か問題でも?」
「いや〜、あまり気が進まないんだよ〜、あの魔法は使い方を間違えたら命とまでは行かなくとも負傷したりする魔法だからねぇ…」
(おいおい!全然危険なやつじゃねぇか!)
そう思って彼女を見ると、俺から顔をそらして横を向いていた
「そこをなんとか出来ませんかね?」
「うーん、まぁあの小僧には私も苛ついてたとこだし、教えるのもやぶさかではないね」
(嫌われているとはいえ、一国の王子を小僧呼ばわりか…)
「まぁ良い!そこまで言うなら教えてやろう!でもその前に…」ガタッ!
「ん?」
そう言うとその人は立ち上がって奥の棚をガサゴソとなにやら探している
「えーっと何処行ったか、、あった!」
そうして目的の物を見つけたのか紙を一枚持って来て、俺の目の前に出してくる
「これは?」
「我が魔法研究倶楽部の入部届けだよ」
(えぇ、、まぁタダで教えてもらえるのは虫が良すぎるし、しょうがないか…)
「・・でも自分ここの生徒じゃないですよ?」
「大丈夫!この学園の部活は一般人にも入れる仕様だからね!問題は無いのだよ!」
「へぇ…」
そう自信満々に言うので俺も何も聞くことなく署名していく
「・・へぇ、変わった言語を使うね」
「え?」
「それは異世界から召喚された者が稀に使う文字だよ、今でも古代遺跡にちょくちょく見かけられる言語だけどね、でもそれを何故知っているんたい?」
「あー、えっと…」
「彼は異世界からやってきた人らしい、これ以上の詮索は不要」
(ちょい待て!簡単にバラすなよ!)
あっさり答える彼女に困惑するも、どのみちバレるだろうと薄々思っているので諦める
「なるほど!なら今すぐ解読出来ずに溜まっている本を解d」バン!
少し暴走気味になった所をアリスにチョップで止められる
「すぐそうやって暴走しようとする、悪い癖」
「いたた、、その止め方も変わってないね…」
「あー、それで話を戻すけどこの状態で提出して良いのかな?」
「それは流石にこちらとしても困るからアリスちゃんに書いてもらってよ」
「だったらもう一枚無い?、そっちに書いて彼に転写してもらう」
「徹底してるねぇ、まぁ有り余るぐらいあるから良いけどさ…」
そうして入部届けを書いた俺はようやく創造魔法の使い方を教えてもらう
「まず、頭の中でイメージするんだ、これは比較的誰にでもできる」
(えーと、まぁ適当にペンチで良いか…)
「次に手を真ん中に球体が有るみたいに離して、そのまま手を固定するこの時にイメージしたもののサイズもこの離した大きさによって決定するから注意してね」
(まぁこのぐらいか…)
「そして魔力を手から放出、まぁ大雑把に言えば手に力を込めれば手から魔力が放出されて頭でイメージしたものが出来上がるんだよ」
(これで、、おっ?)
言われた通りにすると手と手の間にある空間になにやら薄い虹色のペンチの形をした物が浮かび上がってくる
「良いねぇ、バッチリだよ、それを指で触れてみな?」
そうして言われた通り触れてみると色も硬さもイメージした通りのペンチが出来上がる
「初めてなのに完璧じゃないか、、うん、良い硬さだ、しっかり出来てる」
「それでそれは何?、打撃武器にも見えるけど…」
「あぁこれは工具の一種だよ、ここで使うかどうかはわからないけど…」
そうして俺は初めて創造魔法を使ったのだった…




