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第34話 料理

「えーと、これが一覧か…」


俺は期限までに手に入れられる食材と、その食材の特徴が記された紙を見る


(あー、やっぱりというかなんというか、、そんなに使えそうなものが無いな…)


だがグダグダ言ってても始まらないのでとりあえずその食材の特徴で似てそうな奴を注文する


「どうするかだな〜、俺料理なんて調理実習しか料理なんてやったこと無いからなぁ…」


「その時はここの料理長に言ってください」


一人でぼやいていると後ろからアルベルトさんが声をかけてくる


「いいんですか?」


「もちろんですよ!これで娘を部屋から外に引っ張り出せるなら!」


そう言いながらアルベルトさんは顔を限界まで近づけてくる


「ちょ顔近いよ!」


「おっと、これは失礼」


(以外にも良い匂いするなこの人、、って何考えてんだ俺…)


        〜5時間後〜


「ご主人様、品が届きました」


「おぉ、さぁ大和殿、行きましょう!」


そうして俺は届けられた食材を見に行く


(うわぁ、やっぱり異世界の食材なだけあって見た目が…)


麦などの物は日本でも見られたりするものだが、その他の食材でちょくちょくヤバそうな見た目の食材がある


(うーん、、この中なら…)


俺は運ばれてきた物の中で、形はサツマイモみたいな楕円形だが感触や割って見た中身がジャガイモそっくりな物を選ぶ


「料理長さん、作り方を書くからそれに従って作ってくれ」


「え?は、はい…」


そうして俺は一般的なポテトチップスの作り方を書いて料理長に渡す


「えーと、この料理は一体…」


「あー、えーと、、故郷で作られてる料理だよ」


「そ、そうですか…」


そう言うと料理長は紙を見ながら厨房に行ってしまう


(あとは任せれば出来るだろう…)


        〜2時間後〜


「出来ましたよ!」


そう言って料理長が鼻息を荒くしながら出来たものを俺の目の前に出してくる


「おー、ちゃんとできてるじゃないか…」(目の前に出されるとつい食べたくなってしまう…!)


「ほぉ、どれ?」ポイッ


「あっ!食べちゃったよこの人…」


アルベルトさんがまさかのつまみ食いをするとアルベルトさんがしばらく硬直する


ツンツン「えぇ?体は分かるがなんで服まで固まるんだ…」


謎の現象を楽しんでいるとアルベルトさんの硬直が解ける


「・・とても、、美味しい…」


(絶対これもっと食べたいけど娘に出すやつだから食べたい欲求と娘に対する思いで拮抗してるな…)


しょうがないので料理長にもっと作ってもらうように言う


(今昼だけど、、まぁいいか)


別に時間は指定されていないのでとりあえずアルベルトさんが暴走する前に娘さんに出すことにする


(えーと、部屋ここで合ってるよな…)


コンコン! 「いるか〜?」


「・・早い」


「時間は指定されてないからな、まぁ軽いやつだから食べろ〜」


そう言って俺はポテトチップスを置いた台をドアの前に置くと…


ガチャッ! バタン!


「早っ!?」(姿さえ見えなかった!?)


バリバリバリ…


部屋の中で盛大に食べる音が聞こえてきて少し笑いそうになってしまう


「うん、美味しい、やはり料理長の作った料理は美味しい」


(そこまでバレてるのか…)


「確かにこんな料理があるなんて聞いた事がない」


「まぁそれがポテトチップスってやつだ、今料理長が沢山作ってるが…」


「分かった、部屋から出る」


(認めてもらえたか…)


ガチャッ…


今まで全て会話はドアの向こうからの声でどんな人か分からなかったが、ついにその姿を俺は見る


「む、何か意外なものを見たような目」


「ん?あぁ失礼、想像してた姿とはかけ離れていたからさ」


その姿は奥さんのような金髪にアルベルトさんが持っている蒼い目をした少女がそこにいた、そして俺はてっきり体型は痩せこけているかと思ったが意外と大丈夫そうな見た目をしていた


「ふわぁぁっ、、部屋から出るのは久しぶり、吸血鬼になった気分」


「そうですか…」


意外とあっさり部屋から出てきた彼女に少し戸惑いつつも階段を降りていく彼女に俺も付いていく


「あ、あああ…」


(アルベルトさんが涙を流している…)


「男のくせに軟弱」「グハアッ!」


(辛辣ぅ!?あっ、アルベルトさんほんとに倒れた…)


その姿を見て俺は苦笑いしか浮かばないのであった…


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