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第31話 歓迎

ガラガラガラ… 俺は今、盗賊?に襲われていた馬車を助けて、その馬車の持ち主に熱烈に歓迎されている所だった…


「よくぞ助けて頂けましたな〜、この私とても感動しましたぞ!」


「は、はぁ…」


「おっと、自己紹介がまだでしたな、私はアルベルト・ルスカ・マルブァーナ子爵、簡単にアルベルトとでも呼んでください、親友などにそう呼ばれますからな」


「あぁ、俺は白優大和、呼び名は適当に付けてくれ…」


「なるほど、、ところで、兵士達からは貴方が徒歩だったと聞いたのですが、徒歩で冒険しているのですかな?」


「まぁ、、そうですね…」(部屋で寝て起きたら平原で寝てたなんて言っても信じられないだろうしな…)


「それにしても、雷魔法で人を倒すことが出来る魔法使いなど聞いたことがありませんが、、もしかして高名な方の弟子であったり?」


「え、えーと…」


「あぁいや!これは失礼、言いたくない事もあるでしょうからな、質問はこれぐらいにしておきましょう」


「・・助かります…」


そうして馬車に乗ってから3時間ぐらいするとすれ違う馬車が次第に多くなっていく


「おっ、着きましたな、ここが我が家があり、私が治める街、マルブァーナですぞ!」


そう言われて俺も窓から前を見てみると、高さが目測で35mぐらいありそうな城壁に囲まれた街が見えてきた


(壁で囲まれた街なんて日本じゃまず有り得なさそうな光景だな…)


壁の入口には検問もあり、街に入る馬車などの検査などを行っているのが見える


「フフフ、どうですかな?あの機能性やデザインを考慮された城壁は?」


「えぇ、素晴らしいですね…」(城壁の専門家じゃないんだからそこら辺は分からんが、、まぁとりあえず褒めておこう…)


「王様にもお褒め頂けましたからな、それを分かってらっしゃるとは大したものですよ!」


(ってただの自慢じゃねぇか…)


そんな事を思っていると検問所に入り、他にいる馬車の中身を検査したりしていると、次に俺が乗っている馬車の検査の番が来る


ガチャッ! 「失礼します、不愉快かもしれませんが、安全の為お許しを…」


そう言って検査の人が馬車の中をくまなく検査していき、30秒程度で終了する


「ご協力ありがとうございます、、それと、そちらの方は一体…」


「この方は私を救ってくれた恩人だ、何か問題でも?」


「い、いえ、失礼しました!」ガチャッ…


そうしてアルベルトさんに睨まれた兵士は震えて元の位置に戻っていく


(おいおい、それで良いのかよ…)


「私の恩人を疑うとは失礼な…」


案外怖いなと思っていると、また馬車は進みだして街の中を進んでいく


「おーい!こっちはどうだい〜」「こっちも安いよ〜」


道端では人が屋台を開いており、その列は途切れることなく続いている


「活気があって良いでしょう?、こんな光景は何処でも見られるものではありませんぞ〜」


「そうなのか?」


「えぇ、数十年前まで人類は魔族と戦争していましてな、ここも一度魔族達の攻撃で焼失したのですよ…」


「それは…」


「あぁ、今は戦争もう集結して世界は平和になっていますから大丈夫ですがね」


それを聞いて俺は内心で安堵する


「しかしですな、戦時中に奇妙な事が起こったんですよ」


「それは?」


「えぇ、これは眉唾ものですから確証はありませんが、勇者を召喚する際に何かの手違いが起こり、勇者召喚の際に付属する剣は出てきたものの、勇者様は召喚されなかったというものなのです」


「へぇ〜、それでどうなったんだ?」


「その後は世界で一番の剣豪が勇者様の剣を見事に扱って魔族に勝利しました、、と、なっています…」


「それが事実だとしたらかなり衝撃的だな」


「そうですね、、おっ、もうそろそろ着きそうですぞ」


そう言われ、前についている小窓から覗くと正面に堂々と屋敷が見える


「あれが我が家ですな、あそこに住んでおります」


そうして屋敷に着くと、屋敷の格子の門が開かれて馬車が屋敷の庭の中に入っていく


「全員降車!荷物を運びだせ!」


そうして降りてきた人達がドンドン荷台から荷物を屋敷へと運び入れていく


「さぁ降りましょう、付いてきてください」


そうしてアルベルトさんが降りていくので俺も降りる


バタン! 「私は帰ってきたぁぁぁっ!」


そう言ってドアを盛大に開けて叫ぶアルベルトさんに俺は付いていくのであった…


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