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第2話 検査

「勇者様方、お待ちしておりました、少し混乱しておられるようですが落ち着いてください」


「ねえ、、これってもしかして…」「あぁ、間違いないな…」


(やっぱり最初はこうなるか、、、俺と一緒でなんか恥ずかしくなってくるな…)


そうして3分ほど経つと王様が口を開く


「さて、私共が勇者様方に望むことはいたって簡単です、この世界を脅かす魔王を討伐し、世界を救っていただきたいのです」


(さて思った通りだが、できれば基地に行ってさっさと魔王なんて倒して帰りたいな…)


俺は何度も召喚されているためこういうことには慣れていたのだった、だが今回は一人の召喚ではなくクラス丸ごとの召喚のため対処に少し困っていたのだった


(基地に行くには皆から離れる必要がある、それにはそれらしい理由が必要だな)


そうして考えていると、定番のステータスの話になってくる


「勇者様には我らが創造神様より特殊スキルというこの世界でも特別に強力なスキルが与えられているはずです、そしてそのスキルを私共に見せていただきたいのです」


「ステータスってどうやって見るんだ?」


「心の中で゛ステータスオープン゛と言ってください、ですがそれでは足りません、ステータスは自身の目の前に薄く表示されるのですがそれは自身にしか見せませんので、記録機に手をかざして私共に見せて貰います」


そうしてステータスを見たのかあちこちから驚きや感動の声が聞こえてくる


(俺はもうステータスは知ってるから見なくてもいいんだよなぁ…)


だがそれらしい演技をしなければ怪しまれてしまうので俺もステータスを出して演技をする


ブォッ! そんな音を立てて目の前に薄い板が出てくる



名前:白優大和 レベル99 職業:司令官・勇者


特殊スキル:万能 (本当の職業のレベルの技には及ばないが、その代わりにどんな職業の力を使うことができる)


スキル


なし



そうして俺は少し体をのけぞらせる動きをする


「確認していただけましたかな?それでは記録機に手をかざして貰います」


そうして召使いの人が何やら箱のようなものを持ってくる


「この箱が記録機なのですが、この箱に手をかざせばステータスを写した板が印刷されます、それで私達にステータスを見せて貰います」


そうして次々とクラスメイトたちが並んでいく


(うーん、今このステータスを見られたら流石に怪しすぎるよな…)


仕方なく俺はステータス表をいじって一般的なステータスに書き換える


「次の方〜」


ピッ! ビッ、ビィーー!


「ほう、このスキルはなかなか珍しいですな」


そんな評価を言われて頬を緩める奴もいればドヤ顔をする奴もいる


「次の方〜」


そうして俺の番になる


ピッ! ビッ、ビィーー!


「ふうむ、これはこれでなかなかのものですな」


そう評価を貰った俺は少し安堵して元の場所へ戻っていく


(ふぅ、他の勇者のステータスなんて見たことなかったからな、変に思われなくてよかった)


そうして俺はなんとかステータスのチェックをやり過ごし、自分の部屋に案内されてその部屋でしばらく寝るのであった…


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