第15話 驚き
キュィィィィン!! 俺は今、拠点である海上プラントから団長の連絡を受けて出発し、ヘリに乗り換えて王城の中庭に来ていた
「司令、中庭に着陸します!少し荒っぽいので注意してください!」
「分かった!やってくれ!」
そうして俺を乗せたヘリは中庭に向けて前進していく
ビーッ!ビーッ! 機内のブザーから警告が出る
「むう、、司令!この中庭ヘリを乗せれるほど強度がありません!しょうがないのでヘリの側面ギリギリまで寄せます!飛び移ってください!」
「・・分かった!なるべく早くしてくれ!」
そうしてヘリは中庭の端ギリギリまで寄る
「よし、、行ってくる!」
「ご武運を!」
そうして俺を降ろしたヘリはすぐさま上昇して母艦の元へ帰っていく
ガチャガチャガチャッ!! 中庭の入口から大量の騎士がなだれ込んできて、あっという間に俺を包囲する
(・・囲まれたか、、客人に対して武器を突きつけるのか…)
「貴様!一体何者だ!」
「え?お前ら王様とかからなんにも聞かされてないの?」
「そんなものは知らん!それよりも、、あの飛んでいった奇妙な物体、、アレはなんだ!」
「待て待て、質問は一つに絞れ、一気になんでもかんでも答えれる訳じゃねぇよ」
「うるさいっ!貴様は王城に乗り込んできた魔族だろう!いざ尋常に!」
(何だこいつ、、聞く耳も持ってないのか…)
「テヤァァァァァァ!!」
俺の前にいた騎士が堂々と正面から突っ込んでくるのでとりあえず左に避ける
スカッ! 「なっ、貴様!卑怯だぞ!こっちが正面から行っているのだから貴様も正面から受け止めろ!」
「はぁ?なんでいきなり切りかかってくるような相手の対処なんてしなきゃいけないんだ?」
「問答無用!」
今度も馬鹿みたいに突っ込んでくるので左に避ける
「甘い!」
「そっちが甘い」(こんなやつの相手なんてしてられん…)
ビィッ! 左に避けた合間に銃を抜いて騎士とすれ違う時にレーザーを発射する
「ぐわっ、、!、、ッツ!」
「おお〜、腕を撃たれて声を上げなかったのはなかなかだな、流石騎士」
「貴様!我等騎士を侮辱しているのか!おい!お前ら殺れ!」
「「「テヤァァァァァァッ!!」」」
そう言って周りを囲んでいた騎士達が俺に向かって来ようとした時…
「待て!!」
(はぁ〜〜、、ようやく来やがったよ…)
「こ、これは!王様!この場所は危険です!お下がりください!」
「黙れ!、貴様ら勇者様に剣を向けるなどそれでも勇者様を守る騎士か!恥を知れ!」
「は?、、勇者様、、?いえそんなはずはありません!城の外へ出ている勇者様は一人、しかもその勇者様は資源採掘の為海へ出ているはずです!」
「・・マジでなんにも聞かされてないのか…」
「う、うむ、その点に関してはお前たちと勇者殿両方に謝らねばなるまい…」
「い、いえ王様!謝るなどそんな…」
「それよりも本題に行きたいんだがいいか?」
「あぁ、付いてきて欲しい…」
そうして俺は王様に付いていく、例の騎士とはすれ違う際に睨まれたような気がしたがスルーする
「勇者殿、入ってくれ」
そうして俺は王様に案内された部屋に入ると、そこには団長もいた
「おおっ!勇者様、久しぶりだね〜」
「全く、、お前は身分を弁えずに…」
「いつものことじゃないですか〜、それよりも外で音が響いてましたが来たんですか?」(この人いつもこの調子なのか…)
「あぁ、何やら奇妙な物体が飛んできて中庭に降りたんだが、そこから勇者殿が現れたんだ」
「へ〜、、今度それに一度乗せてよ!」
「まぁ時間があったら良いですよ、、それよりも私の話を聞いてもらえますか?」
「大体の所はその酔っ払いに聞いていますが、、まぁ良いでしょう、言ってみてください」
そうして俺は王様に自分が次元防衛軍という軍の総司令官であること、今回の魔族対人類の戦争に介入したい事などを話した
「・・・なるほど、確かにあなたの次元防衛軍とやらが戦列に加わってもらえるなら人類にとってもいいことでしょう、しかしその軍の軍事力が解らなければどうしたらいいのか…」
「それでは我々の力を見せましょう、中庭に出ても?」
そうして俺は中庭に行き、一番端まで行く
「王様、離れていてください…」
「う、うむ…」
「あー、あー、聞こえるか?」
「はい司令、聞こえています」
「今すぐ待機している艦隊を転移させてくれ、なるべく華やかに登場しろ」
「分かりました、そのようにします、7秒ほどお待ちください…」
そうして俺は通信を切り、ただじっと待つ
「何をする気でしょうか…?」
「まぁ待て、早まるな…」
(4、、3、、2、、1、、今!)
ピカーッ!! そんな音と共に王都上に魔法陣が三角の形に並び、そこから第2艦隊が現れる
「な、なぁぁ…」
「こ、これは…」
(よしよし、驚けは驚くほど良い)
そうして俺はもう一度通信を取る
「今すぐ第2艦隊に右の山を砲撃するように言ってくれ」
「はっ、弾種はどうしますか?」
「閃光弾と気化弾で良い、なるべく派手にぶっ放せ」
「はっ、了解しました」
そうして第2艦隊の砲塔が動き、山に照準を定める
ドドドドドーン!! 上からものすごい音と衝撃波が来る
「ぬおっ!」
驚いた王様が後ろに倒れたりもするがなんとか騎士達が補助する
「弾着まで、、3、、2、、1、、今!」
ドーーーン!!
激しい爆発音と閃光が山を包み、その衝撃はさっきの砲撃よりも響いてくる
「観測班より司令官へ、山は72%を残して消滅しました、その他の街などへの衝撃波による被害はありません」
「了解、艦隊はそのまま上空にて待機」
そうして俺はこの世界で3位ぐらいの標高を誇る山の頂上を消し飛ばしたのであった…




