第11話 会談
ザーー、、ザーー…
俺は今、洗脳済のクルー達が乗った船に乗っていた、その理由は騎士団長に会うためである
「そっちのロープ引っ張れ!」「はいよー!」
元気の良い声が聞こえてくるが、そう洗脳済みなだけであって、実際には感情が無いようになっている
(・・・洗脳済のクルー以外乗ってるのが俺だけだから気味が悪いな…)
だが彼等以外に人が乗っていたらまずいのでしょうがなく俺一人で向かっていた
〜1時間後〜
「勇者様!陸地が見えてきました!」
そうクルーの一人が言う
「お、やっとか…」
そうしてしばらくすると陸地もだんだんと大きく見えてきて、あっという間に湾内に船は入っていった
「よーし!ロープ投げろ!」
その声がした瞬間船の側舷から一斉にロープが投げられ、桟橋にロープを括り付けて船が固定される
「勇者様、もう大丈夫です、降りてください」
そう言われて俺は船を降りて団長が待っている筈の建物まで行く
「おーい!こっちだよ〜!」
建物に近づくと待っていたとばかりに団長が建物の外で待っていてくれていた
(えぇ、、あんな子供みたいな動きをしてるのがこの国の騎士団長だとはな…)
そう考えている間にも騎士団長は建物の前で跳ねて腕を振っている
「団長、もう少し自分の行動を見直したらどうですか?」
「アハハハ、団員にもそう言われるよ、でも自分はあんまりおかしいとは思わないんだけどなぁ…」
(ありゃ、自覚ないタイプだったか)
そうして合流した団長に釣れられて入る建物は…
「えーと、、「酒場・銀先」…?」
「そう、ここの酒は格別でね、運動したあとには体に染みる旨さなんだよ!」
「団長が飲酒なんかしてたと知られたら大変ですよ?」
「それは心配ないよ、それは王様含め全員が知ってるからね!」
「それは、、、大丈夫、、なのかな?」
そう言っていると団長はもう建物の中へと入っていく
「ヘイらっしゃい!」
店の外にも響きそうな声で働いている女の人が言う
「おや、騎士団長様じゃないですか、今日はどのようなご用件で?」
「あぁ、今日は特別な用事でね、部屋は空いてるかい?」
「えぇ、二階に一部屋だけ空きがあります、案内しましょう」
そう店員の人が言うと団長もついていくので俺も追従する
ガチャッ 「こちらです、ごゆっくりお楽しみください…」
「あぁ、ありがとう、、さぁ、入ろうか」
そう言われて俺も部屋に入る
「・・・さて、進捗はどうだい?」
「だいたいは完成しました、あとは団長の交渉力次第ですね…」
「へぇ〜、短い間にそんなにか、、じゃあ責任重大だね」
「敵を騙すには味方からとはよく言ったものですね…」
「そっちにはそんな言葉があるのか、、便利な言葉だね…」
そんなことを話しつつ、いろんなパターンを話し合って最適なアプローチを模索する
〜3時間後〜
「おっと、、だいぶ話しちゃったね、喉がカラカラだよ…」
「ん?、あぁ、、そうですね…」
「よし!じゃあ何か注文しよう!」
待ってましたとばかりに元気な声を出して団長が飲み物を注文していく
(・・・おいおい、頼みすぎだろ…)
そうして注文した物が届くと、テーブルには10種類以上ものコップが並べられていたのだった
「じゃあ、まずこれから…」ゴクゴクッ…
(しかも一気飲みか…)
プハーーッ!「美味い!もう一個!」ゴクゴクッ…
そうして10種類以上もの並べられた飲み物は10分としない内に飲干されたのだった…
(おいおい、なんか顔赤くなってるぞ…)
「あれぇ?君は飲まないのきゃい?」
「いや、自分は水でいいです…」(呂律が回らなくなってきてるぞ…)
そうして重要な会議はいつの間にか団長の飲みっぷりを見学する場所に変貌していたのであった…
プハーーッ!「もう一杯!」「飲みすぎだ!」




