第106話 平穏な日々
「疲れたな…」
俺は今椅子に座り、自由な時間を過ごしていた…
「お疲れ様、大丈夫だった?」
「身体の隅々まで凝視された気分だよ…」
そう、それは2時間前にまで遡る…
〜2時間前〜
「それではここに座ってもらえるかな?」
「何か変な装置でも仕込んでないよな?」
「私を一体誰だと思っているのさ〜、大丈夫大丈夫!」
『スキャンしましたが、装置の類は検知できません』
(なら大丈夫か…)
そうして俺は椅子に座る
「じゃあ始めるよ〜」
そう言って先生は俺の手首や足に透明な輪っかを着ける
「これは?」
「魔力の流れを調べたりする物さ、世界に一つしかない貴重な物だよ!」
「まさか自分で作ったのか?」
「その通り!性能は保証するよ」
そう言いがら先生は透明な輪っかから伸びるコードを機械の様な物に繋げていく
「準備完了!何か魔力を使ってみて」
「それじゃあ…」
そう言って俺はなんの変哲も無い球体を創っていく
「ほうほう、面白いね〜」
(一体何を見てるんだ…)
「あっ、思考が乱れたね?」
「分かるのか?」
「思考の乱れは魔力の流れの乱れに直結してるからね〜、さぁ続けて続けて!」
そう言われ、球体を創り続けること20分、球体次々とが完成する
「うん、そこまでで良いよ」
「どうだった?」
「やはり君は特別な様だね、他の人と魔力の流れが違う、それも極小な違いではなくハッキリと違うね」
「それで見解は?」
「うーん、、絶対に何か他の人と違う所があるはずなんだけどね〜」
「分からないのか?」
「そうだね〜、、こうなったら全身を見聞するしか…」
そう言って先生は俺の方へゆっくりと向かってくる、すると…
パァン! アリスが先生の頭をハリセンで叩く
「痛っ!?」
「紙が素材だから痛くはない」
「音が痛いよ!それよりも何で叩いたのさ?」
「さっき駄目なことを考えてた、だから止めた」
「え〜…」
「えーじゃない、それは諦めて」
「しょうがないなぁ…」
そうして俺はヤバい事をされない代わりに色んなことをさせられ、今に至る
「今日はいつもより疲れたな…」
『健康状態には異常なし、軽度の疲労と見受けられます』
(気分が駄目なんだよ…)
『気分によって疲労が変化するのですか?』
(あぁ、たまに疲れてても動きたくなる時があるんだよ)
『不思議なものですね』
(そうだな…)
そんな会話をしつつ休憩していると、そろそろアルベルトさんの家に行く時間となり、俺は立ち上がってアリスと共に部屋を出る
「もう行くのかい?」
「あぁ」
「今度は早めに帰ってきてよ〜?」
「善処はする」
そう言って俺達は部屋を出て、そのまま学校を出る
「ゆっくりと歩いて行くのも良いな」
「うん、少し落ち着く」
そうして暫く大通り等を歩いていると…
「おい、ちょっと待ちな」
「・・何だ?」
俺の目の前には4人程の柄の悪そうな人が立っていた
(おおぅ、久しぶり過ぎてどう対応したら良いか分からねぇ…)
『武力行使で十分なのでは?』
(そうだな)
「おい!聞いてんのか!」
そう言って声をかけてきた一人が俺の頭を掴もうとする
パスッ!! バタッ!
サプレッサーを装着した銃で俺は奴の頭を撃つ、だが弾は麻酔弾なので奴は死なずその場で倒れる
「なっ、、テメェ!」
そんな事を言って他の3人も襲いかかってくるが、全員頭を撃ち抜き眠りについてもらう
「大丈夫だった?」
「あぁ、生憎麻酔弾しか持ってなかったからな」
「優しい」
「え?」(何か言ったか…?)
「何でもない、早く行こう」
そう言って彼女は俺の手を引っ張る
「ある意味これが平穏なのかもな…」
そう呟く俺なのであった…




