第103話 終息
聖女奪還作戦が成功し、ようやく重要目標である3人を最悪な事態になる前に確保する事が出来た
「さて、一応全員を保護することができたな…」
「ですが大和様、ここからどうするのですか?」
「至って単純だ、内戦を指揮してる奴を片っ端から吊し上げたら良い、んで後は3人全員が国の指導者の地位を国民が選んだ国民に委ねるという宣言をすれば後は完了だ」
「なるほど…」
「分かったか?後教皇に聞きたいんだが、この国って神のための殺人とかは…」
「それは、、微妙な所ではありますね…」
「微妙?」
「はい、教皇では神の為なら何をしても良いという風に記載されていますが、一方で殺人は残虐であるとして否定されています」
「ふーむ、、じゃあ誘拐は?」
「誘拐ならば、、大丈夫かと思いますが…」
「よし、ならさっさと奴等に縄に括り付けてやるとしようか」
「はい?一体どうやって…」
(護衛機隊に命令、直ちに首謀者共を持って来い)
『了解、命令を実行します』
「・・よし、命令したからあと、、20分位経ったら全て終わってるだろ…」
「貴方、一体何を…」
「暫くしたら分かるさ」
〜18分後〜
『艦長、捕獲に成功した機体が帰還します』
(了解、後部甲板におろしてくれ)
「あの、、どうかしましたか?」
「捕獲に成功した、後部甲板に行くぞ」
そう言って俺は3人を連れて後部甲板に行く
「な、何ですかあの物体は!?まさか魔物…!」
流石は元勇者パーティーの一員である、反応が素早く真っ先に杖を向ける
「違う違う、アレは、、何だろうな…」(っていうか今何処から取り出した…)
『汎用陸戦型機械化ロボットGLB-47です』
(いや、そうじゃなくてだな…)
『無害な事を証明すれば良いのでは?』
(それだ!)
そう思って俺は護衛機達に近づいていく
「大和様!危険です!」
「大丈夫だ、ほら見ろ」
そう言って護衛機のボディーを何回か指で突く
「はぁ、、本当に大丈夫なのですね…」
そう言って彼女は少々疑うような顔をしながら杖を仕舞う動作をする
「その気になったら上に乗れるぞ?」
「遠慮しておきます」
「そうか、それとこいつ等だよ…」
そう言う俺の視線の先には護衛機に気絶したまま運ばれてきた聖女の偽物と、その親であり聖女派の首謀者である男が居た
「この者が…」
「さてどうする?神に選ばれた者を騙ったんだろ?死刑にするのか?」
「いえ、この者には一生、24時間貧しい者に尽くす仕事に就いてもらいます」
「ブラック企業でも24時間労働って…」(しないのかは知らんけど…)
「ブラック企業、とは?」
「過労死寸前まで労働者を働かせる会社の事だ」
「巷ではそんな物があるのですか!?」
「いや、無いと思うが、、多分何処かにあるだろ」(適当に答えて受け流すしかないな…)
「報告され次第その者達もこの者と同じ目に合ってもらいましょう」
「そうだな、んじゃ大聖堂、、って大聖堂ぶっ壊れたんだった…」
「あああ!そうでした!どうしましょう!?」
そう言って教皇がさっきの護衛機の時の凛々しさと一転して突然あたふたし始める
「落ち着け、、、しょうがないな…」(この艦って建造物の修復とか出来るか?)
『勿論出来ます、万能ですから』
「・・この艦は大聖堂の修復が出来る、時間がどのくらいかかるかはやった事が無いから分からないが、、まぁ任せておけ」
「ほ、本当ですか!?」
「あぁ」
そうしてアグレディアは大聖堂があった場所へ移動し、作業ロボットを投下して大聖堂の修復を開始したのであった…
〜2時間後〜
「おお、だいぶ出来てきたな」
甲板から下を見ると、そこには2階の途中部分まで完成した大聖堂がそこにあった
『はい、あと45%で完成します』
「よーし、後は3人の宣言で終了だな、、文書はもうできてるのか?」
『今全員で集まられて協議中の様です』
「なら大丈夫だな…」
そうして更に1時間30分後、大聖堂の大部分が完成に至り、聖女達とその護衛達を下ろし、集まった国民の前で宣言する
「此の度、神聖なる教国を支配しようと目論見んだ者達は全員捕らえました!、そしてこの時を期に、教国は新たな時代を迎えます!」
「この忌まわしき事件が起こったのは、長年続く貴族達が主に政治を操っていたのが問題でした!そこで私達は宣言します!」
「この国は国民自身が政治をし、国民が国民の為に尽くすという新しい世を作るのです!」
「そして、私達を救って下さった国際停戦監視軍所属の戦艦アグレディア、並びにその艦長の大和様に深い感謝を捧げます…」
そう言って聖女と教皇二人は頭を下げ、エルは手を振ってくる
(全くあの子らしいな…)
『そうですね、、どうします?』
(お祝いだ、護衛機に煙幕を使いつつ高速飛行モードで何か絵を描いてやれ)
『了解、絵はこちらで選出します』
そうして空を高速で飛び回る護衛機が絵を完成させると、教国の国民達は感嘆の声を上げたのであった
(仕事は終わったな、もう長居する必要も無いだろう、国へ帰るぞ)
『了解、発進します』
そうしてアグレディアは浮遊し、エンジンを始動させ前へ進んでいく
「良かったの?エルにアレを教えなくて?」
「あっ、、まぁ良いんじゃね?枢機卿が教えてくれるだろ」
「絶対に、また会ったら叩かれる気がする」
「その時は甘んじて受け入れるとしよう…」
そうして俺達が国へ戻ったその後、気がついたエルによって通信機を介して叱られたのは言うまでもなかった…




