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第100話 微妙

俺は今、聖女様が見られると言って走り去っていった二人の跡を追っていくと、そこそこの広間で何か演説をしている人の姿が見えた


(・・あれが偽物の聖女か?)


『はい、間違いありません』


ズーム機能を使って見てみると、確かに容姿は似ている、確かに似てはいるのだが何かこの人は聖女じゃない様な雰囲気があった


「魔力量を解析できるか?」


『はい、少々お待ち下さい、、解析完了、情報にある聖女が保有している魔力量の3分の1程度しか検知できません』


(なるほど、それは偽物確定だな)


『どうされますか?』


(彼女の身元を調べてみよう、それで何か手がかりが掴めるかもしれない)


『了解しました』


そうして俺は一応彼女が演説している内容を聞いてみるが、この内戦の正当性だったりいかにも指導者が言いそうな事ばかりで、実に面白く無かった


(あれだったら偶に家に来る宗教勧誘の人の話の方が良いな…)


そう思いつつ俺は適当に街を歩く、そうしていると…


「おい、この前の聞いたか?」


「何だよ?」 


「こ・・の聖女様のな・・・・が出・・たって事件だよ」


「あぁ、あれ・・・かに奇・・・件・・たな」


周りの雑音がうるさいせいでよく聞こえないが、確かに何か聖女の事について話している様だった


(おい、音拾えるか?)


『少々お待ち下さい、指向性マイクで検知します』


暫くすると彼等の声がさっきより鮮明に聞こえてくる


「それでさ、ちょっとおかしいとは思わねぇか?」


「何がだよ?」


「俺等ってさ、聖女様のご尊顔を毎日じゃねぇけど週に2、3回のペースで見てるよな?」


「確かにそうだな」


「ここからだよ、表向きの罪状は聖女様を騙って詐欺を働こうとした罪って言われてるけどさ、それ聖女様の顔をはっきり覚えてる俺達にやっても無駄じゃね?」


「本当だな、まぁ詐欺っても種類は千差万別あるからな〜」


「だがな、俺はこう考える訳よ、裏で何かあって本物の聖女様が捕らえられちまったんじゃねぇかなってさ」


「おいおい、それは考え過ぎだろ、大体何かって何だよ」


「そりゃあ、、何かだよ!」


「全くお前って奴は、、っと、もう仕事の時間だ!無駄な事考えてないでさっさと行くぞ〜!」


「ちょ、ちょい待ってくれよ〜!」


『・・会話を終了したと判断します』


(ふーむ、、中々面白い会話だな)


『この街の牢獄その他を調べてみます』


(頼む、聖女らしき者を見つけたらすぐ報告してくれ)


『了解しました』


そうしてこの後も街を歩き続けたが大した情報は得られず、日もくれたので俺はアグレディアに帰還した


「あ、おかえりなさい」「お、、おかえりなさい…」


「ん?二人共起きてたのか、おはよう」


「どうだった?」


「は?どうだったって、、何が?」


「エルと一緒に寝た感想は?」


「いや、、俺完全に寝たからあんまし覚えてないんだが…」


「そ、そうなんですか…!?」


絶望したような顔でエルが俺を見る


「ちょ、ちょい待ってくれ、俺なんか悪かったか!?」


「エルは凄く恥ずかしがってた、その勇気をいとも簡単に粉砕した」


「えぇ…」


「まぁ私が誘ったんだけど…」


「誘ったのかよ!しかも乗っちゃったのかよ!?」


「うぅぅ…」


「ほら、謝って」


「何故!?」


「・・・・・」


エルが訴えかけるような目で俺を見る


(ぐぬぬぬ、、この状況一体どうしたら…)


『該当なし、自力で乗り越えてください艦長』


(見捨てんなお前ぇ!)


最後の砦にまさかの反乱を起こされ八方塞がりになる


「・・すまなかった、謝るよ…」


「やっぱりちょっと可哀想ですよアリス様!」


「やっぱり何から何までお前の指示かよ!?」


「こうでもしないと楽しくない」


「お前ェ…」(俺で愉悦を感じてやがる…)


そうしてまた一日が過ぎるのであった…


100話なんでふざけてみた、特に後悔はしていない

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