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恋やぶれて

 好きだからと飛び出した。

 夢は宝石と思っていた。技術は魔法と感じた。


 欲しいものはたくさん。

 知識。技術。鉄。鍛冶。そしてあなた。

 回る車輪も走る薬缶も今ではあまり価値がない。


 馬と話せる魔法にトナカイを操る魔法。

 声を届ける魔法に舟を走らせる魔法。

 ソリを操り心届ける魔法はうたそのもの。


 あの歌は私を縛る。

 あの歌は私を束縛する。

 あの歌はあたしを否定する。

 あの神は精霊を否定する。


 馬と話せるのと言わなければよかった。

 馬のことばはヒトにはわからない。

 私たちの想いも街の人には届かないみたい。


 兄さん。あなたは正しかった。

 夢破れて恋も破れて。私が彼よりずっと歳上と告白して。


 私は何をしたかったのか。

 彼らは何を求めていたのか。


 今ではなにもかもわからない。闇のさ中の影のよう。

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