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Auroraうたう

 ホウホウホウ。極光だ。

 Auroraが鳴いている。いとしいあの子は街の中。

 ホウホウホウ。赤気と昔の人は呼ぶ。不安と吉兆を呼ぶ光。赤い光のはるか先、街の明かりは灯過ぎる。


 パキパキパキ。

 太陽が上がらない季節。

 静かな空ではAuroraが啼く。

 見えないトナカイがあるくように。


 ぼくは空をながめ、トナカイたちと歩く。

 隣にいた妹は街の青年と並ぶため去った。

 ぼくは黙って送り出した。


 ホウホウホウ。

 今では村一番のトナカイ使い。

 愛しい妹は都会の魔法使い。


 謳わず精霊と踊らず舞わず。

 血のソーセージも作らない。


 ホウホウホウ。

 村の皆は反対した。


 パキパキパキ。拍手が送る。

 トナカイが教える実りの季節。

 見えないトナカイAuroraよ。

 あの子の恋は実ったかい。

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