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異世界物語は面白いけど、流石に一世代時が過ぎれば現地弟子が台頭する  作者: 米屋品楠
四章 セイテンノセントウ【西の都応答なし】
79/85

4-01 殴り書き

大変お待たせしました。新章開始です

 私はあの二人は知っていた。

 あの人は目の前の何が起きたのかを知らない。

 師匠はあれが何かを知っていた。


 これから書くことを簡単にまとめるとそうだ。

 その前に、かつて最強の力というものを師匠に尋ねたことがある。

ただその時に言われた「そいつが自分に好意的かどうかは分からない」という言葉が、あれらを見た私には一生忘れることができなくなっただろう。

 あの時、任務のためにこの大陸の西端に位置する街……だったところに来ていた。

そこの第一印象は全く人間がいた気配を全く感じさせない。何も無かった。

 街の中心に位置する建物は外壁を残していたものの、内部は全焼して屋根や壁が抜け落ちたり、倒れたりした大きな瓦礫と表面がザラザラな石で地面を埋め尽くされていた。この近くに人間の骨は見当たらない。一番に膨大な火力がここに集中したからだろう。

この街全体に残る破壊の痕跡で攻撃がとても凄まじかったことを物語る。

 そこで再会したこの街の一番の責任者は、近くにあったその手頃な一つに腰を下ろした。

 その方は騎士団へ入る前、大変お世話になった人だ。数々の功績や、その確かな実力もあって、この大陸で名誉ある勇敢記に私なら名前を加える。

 そんな人が変わり果てた姿で憔悴しきっていた。

 自分の仕事は、そうしたこの街を襲った勢力の確認とその撃退であった。


マツカイサ帝国騎士団第二隊 隊長ミサス=シンギザの手記より

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