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3-4 現地弟子ミサスの作戦指揮その3 ネガティブ英雄

潰れたままのパソコンを新調しました。更新しようと思ったらかなり日付が経っていました。

 バイチークの西に、イストール地方で一番大きな守護隊の要塞があった。


 モノ要塞


 敷地は広大で、元々マツカイサ帝国の首都が置かれていた旧都にあたる場所。今でも大変強固な要塞として世界中に知られている。


「まるでゲームみたいな戦闘狂が集い、やり放題な所だと」



 一番の特徴が巨大な訓練場が併置されているのが特徴的だ。それも仮想空間を作り出すことができる。中にはイストール地方の様々な環境。建築物、集落、都市が疑似的に魔力で構成されている。

 しかも消費する魔力は、この世界を駆け巡っている力の源である太い地脈から供給されていて、資源や財源の心配はほぼない。

 そのため昔から今でも通用する安全性。想像の許す限りの実践方式の訓練内容ができるということで、誰もが効率の良い戦士に育った。フラッグ戦もその中で生まれた文化である。


 そして有象無象な軍から一つ頭抜き出た人材が日々切磋琢磨している。

 そこまで来ると評価項目が最低ランクの者(もしくは隠している者)の絶対値が明らかになってくる。

 最低ランクが最高ランクからの下克上や上位陣食い。SランクやSSSSSSSSSランクやEXランクといった従来の評価項目を超えてくる者をいた(半分以上は異世界からの転生や転移者の存在)。


 そこだけで人を見るのはなんとなく馬鹿らしいので「結果」を持って讃える文化がイストール地方では伝統的だ(イストール地方にギルド制が定着しない理由の一つと上げられる)。


 その一つが“英雄イーゼ


「英雄は孤独ではなく支えられるもの」


 “世界の英雄”は単独で圧倒的であるに違いない。

 ただ、“地方の英雄”は昔からいるし、誰でもいる。そして今でも。




〇フラッグ戦 現在


 ミサスの目の前にいる男も、水害から多くの住民を助けた若人として“英雄”として名を知られている。北方守護隊第三チームの隊長として指揮力も抜群。

 というより、同世代で一番の力と結果を出している。

 現に、ホッチ率いるミラレアルは負けている。


 で、いつもミサスは思う。世間でいう“英雄”像とはいつもかけ離れているなと思う。


「ネード。去年と同じことになったな」

「そうだよな。そうだよな。どうせホッチと身内対決だと思っていたのだろ? エリート共め」

 そうこの男はネガティブで棘のある言葉を口にする。このような戦闘中だったらば、ブラフの可能性もあるが、すでに二人しか残っておらず、素である。

 それくせ、惚れている女の子にはよく口を利かない。

 師匠に言わせれば「陰キャ」と呼んでいるに違いない。


 ミサスは、そんな様子が気に食わないので皮肉は言う。

「はっ謙遜しすぎるのもたいがいにしろよ。イーサー達や、残っていたミラレアル(ホッチの出身国)を一気に全滅させた勝負強さと、ここに勝ち残っている強さにはな」

「はっ。まさかフラッグ持ちが勝負を握る状況で、相手の隊長と出会う悪運がか?」

 ひたすらネードはネガティブにとらえる。


 ミサスは、そんな英雄ネードの態度にかなり頭にきているが、相手の出方を伺いつつ警戒は怠らない。


「そういえばネード。参加をフラッグ戦に絞っているな。それも作戦か?」

「別に。体力使うのがめんどくさいだけだし、今回の隊長ノルマはもう達成している」


 ここで状況が動いた。


「去年の雪辱は晴らしてもらう」

 ネードは剣を抜いた。

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