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兄弟
私には3人の腹違いの兄がいる
正妻の長男、次期頭領候補の紅哉
次男の碧生彼は紅哉のお付きの者である
三男の翠勉学の成績がよろしく、容姿が整っているので男なのが勿体無いと言われていた
そして3人の弟もいる
四男の壱弥天才とはこの子のことをいうのであるだろう、彼の頭脳を使おうと思う組織はいくらでもある
五男の充哉馬鹿、けれど誰よりも優しくそばにいるだけで優しい気持ちになれる
家のことは嫌いだがこの兄弟たちがいるからこの家で産まれて良かったと思っている
それじゃなきゃ私はとっくの昔に生きることに絶望している