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エッセイ風日記2

作者: 青

小さな不幸を願うとき



最近は、「人見知り」だとハッキリ示す人が多い。






私も人見知りだ。

でも学生時代はみんなで集まるのが大好きだったけど。






現在はほとんど人付き合いをしていない。

一人で過ごすのが最高に楽しいのだ。

ぼんやりしているだけだったりするが、

無表情で

そこにあるただの雑草やPCの青いトップページを

長時間見つめていたりする。





それを邪魔されるのが嫌なのだ。

よく心配して「どうしたの」と言われるが、

本当に何も考えていないので返事できない。





かと言って、ずっと家にいるのは我慢できなくて

かなり外出する。





そういうときに、店員さん以外でも

人と接することがある。

でもそれは、ほとんどの場合、

イヤな感情を伴う。





ぶつかるつもりなんてないのに舌打ちされる。

知っていて順番を抜かされる。

目が合ってもいないのに、

「あの人、見てくるんだけど」と

友達同士で囁かれたりしたこともある。

(これだけ見ると、私は間抜けなのかも)






そんな時、私は本気で不幸を願う。

「あなたたちには微塵も興味がない」





しかし、

それはそれで怖い。

因果応報もないではないだろう。

何よりも、自分自身が堕ちていく気がしてしまう。





そのとき、テレビでMCが言っていたことを思い出す。





「嫌なことがあったら、そいつの小さな不幸を願う」

「今日、帰宅したら家の鍵が少し開きにくくなりますようにくらいの」





私はそのMCを好きなわけではないが、

この説はだいぶ気に入っている。





「今すぐにスマホの電源が一気に30%減りますように」





これぐらいなら許されるだろうか・・・と

本気でいろんな案を検討しているうちに

その人は目の前から消えてゆく。





いつまでも、もやもやしているのは私だけだ。





関わりのない人なのだから、

いきなり笑顔で話すわけないのに。





案外いい人かもしれないのに。





そんなことと

自分のことばかり考えて過ごしている。















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