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車屋異世界転生記  作者: ライ蔵
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三章 銀色の乙女、アルテリアヘ移動を開始する。  そしてアランの想い

 私とシルビア、ルリシスちゃん、ヴェルディットさんはアルテリア国に向け出発していた。


 勿論リーザも一緒なのだが何故かリーンベルで留守番の筈の神獣のアルネもついてきた。


 ついてきたと言うより荷物の影に隠れていたと言うのが正しいですね。


 ついて来たものは仕方が無いのでこのまま連れていくことにしましたよ。


 アルテリア国までは大体直線距離で1000㎞程で馬車で移動となると結構な日にちが掛かってしまう。


 その為に私は乗り物を用意しました!


 魔導ロータリーエンジンを積んだ魔導車です!!!


 フレームはラダーフレームでその上にRVのボディを載せています。

 駆動方式は4WD、ミッションは某スポーツセダンのミッションでHパターンの6速ミッションをベルハウジングがエンジンに付くように製作して搭載しています。


 DCCDは付いていません。

 今の私の魔導具の知識では制御用魔導具が作れなかったのでスタンダードなセンターデフ付きのフルタイム4WDです。


 足回りは前後コイルバネを使用したスタンダードなダブルウィッシュボーンですね。


 エンジンはタービンを追加してロータリーターボにしています。


 自然吸気のまま載せるとトルクが細すぎたのですよね...


 インタークーラは空冷式で前置き出はなくエンジンの上にマウントし、ボンネットにエアインテークを付けています。


 え!?前置きの方が良いだろって!?...ロマンですよ...ボンネットのエアインテークは男のロマンですよ!!...まあ今の私は女性なのですが。


 まあ、上置きの方が作るのが楽ですからね。


 インタークーラの配管が短く出来ますし。


 リアデフは機械式の1wayLSDを使いました。


 おまけにセンターデフのロック機構も付いています。


 これならばある程度の悪路ならば走れるでしょう。


 この魔導RV車に荷物を積むようの荷車をけん引で引っ張っています。


 これらの物を作るときはこの世界で作れそうなものはリーンベルの職人達に依頼し、ミッションなどは生成魔法で造っちゃいました。


 「うゎわわ、この魔導車って言うの速いね!!なんか怖くなって来ちゃった。」


 「うむ、これだけ速いとアルテリアまでそんなに日数が掛からないな!しかし少し怖いぞい。」


 「ジュエル!!ちょっと速度を落としてもらえませんか!?少し怖いです...」


 うん、調子に乗って100㎞位出してるので皆さん怖がってますね。


 距離の単位はこの世界では㎞ではなくメセルと言う単位で1㎞が約10メセルで1000㎞が1エリルとなります。


 速度の単位は無かったので取り敢えず私が分かりやすい様に㎞をスピードメーターに刻んでいます。


 取り敢えず60㎞まで速度を落としましょうか。


 「これくらいならば大丈夫でしょうか?」


 皆さん大丈夫だと頷いています。


 さあ!安全運転でアルテリアに行きましょうか!!!







 ジュエル達がリーンベルからアルテリアに向けて旅立った。


 俺も見送りに参加したのだがジュエルが旅立つ前にこそこそと小声で俺に不思議な事を言っていた。



 「ルリシスちゃんに寄って来る害虫は私が処分するので安心して下さいね。」



 うん、意味が解らん。


 俺が心配なのはお前の方だジュエル。


 ジュエルは未だに自分の見た目について勘違いしているようだ。

 お前は見た目のせいで一番危ないのだがな...


 それにシルビアが来たくらいのジュエルは昔と違って何やら危なっかしい感じが出てきた。


 昔は見た目以外は放置していても生きて行けそうな逞しさがあったんだが....成長したからか?


 ま、ヴェルディッドさんやルリシス、それに常にベッタリ張り付いているシルビアが居るから大丈夫だろう。


 そう言えばルリシスに俺がジュエルの事に想いを寄せている事にバレていた。


 ルリシスもアルテリアに行くと直接聞いた時に[アランお兄ちゃん、ジュエルちゃんの事が好きでしょう?]と言われビックリした。


 昔から勘の良い奴だったが誰に似たのか...


 まあ、ルナリスおばさんだろうな。あの人の勘の良さは凄いからな...


 ガキの頃から直ぐに隠していることがバレていたからな。


 ルリシスにバレたのならば隠しても仕方が無い事だから、ルリシスには正直に俺の気持ちを話した。


 「やっぱり!!昔からそうじゃないかと思ってたんだ!!私はアランお兄ちゃんの味方だよ!!と言うか早く告白しなよ!!」


 すまん、ルリシス。俺はジュエルに借りている資金を返すまではアイツに好きだとは言えない。


 くだらない男のプライドだがな...


 それからちょくちょくルリシスは俺の相談に乗ってくれた。


 ルリシス達がアルテリアに旅立つ日が近づくある日に公園で二人でジュースを飲みながらこれからの事を相談していた。


 「うーん、ジュエルちゃんは結構察しは良いのに自分の事になると全然気付かないからね~、取り敢えずアルテリアに行っている間は私がジュエルちゃんに寄って来る害虫狩りするね。」


 「お、おう。」


 「もぉ~、何よその覇気の無い返事!!本当にジュエルちゃんを他の人に盗られちゃうよ!!...私の見立てではアランお兄ちゃんは結構脈があると思うけどな~。ジュエルちゃんもお兄ちゃんの事を慕ってるしね。」


 「そう..だと良いな。」


 「時が来たらちゃんと自分の口で想いを伝えるんだよ!!絶対に大丈夫だから!!!」


 「...おう!!]


 ジュエル達はアルテリアに旅立った。


 勉強、頑張れよ!!俺も頑張ってお前に少しでも近付ける男になる!!


 ...しかし、アイツの旅立つ前の言葉はもしかしてルリシスと俺が付き合っていると勘違いしているのか?


 あり得ない話じゃないな...ルナリスおばさんの情報ではアイツの両親も色恋沙汰にビックリするほど鈍かったらしいからな。


 うん、悩んでも何も変わらねえな!!とにかく俺は頑張るぜ!!




新作を投下しています。

タイトルは「最強のリヴァイアサンになった筈なのに(仮)」

とか言うやつです。


相変わらずの駄文でヘタクソですがお暇なら見てあげて下さい。

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