あかるいやつ
小屋から見えるこの景色
辺り一面黄色い海
みんな笑顔で口ずさむ
楽しそうに上を向き
僕も窓から乗り出して
思わず曲を口ずさむ
君に届けるメロディーを
一緒になって口ずさむ
あかるいやつよ
一緒に口ずさもう。
君に送る
弔いの曲を
あかるいやつよ
一緒に奏でよう
君に送る
可憐なメロディーを。
いつか誰だって年をとる
いつか誰だって死に至る
僕は知っている
皆が笑いあえることを。
小屋を飛び降りて
黄色い海に飛び込む
垂れる花を掻き分けて
僕は走り回る
太陽に近づいた気がする。
ねえ、あかるいやつよ。
君もこの陽を見たんだよね?