プロローグ~始まりの日~
この物語はおバカな話しになっています。
十分にお気をつけてお読みください。
書いてる作者でさえバカだなと思いながらかいてるぐらいなので……
だが、後悔も反省もしてなかったりする!
桜が舞っていた。
季節は春。
快晴に近い天気のなか桜並木を歩く。
4月の陽気に当てられた新入生達が、新しい学び舎に入っていく。
俺もその内の1人だ。
桜に気をとられつつ、気がつけばもう校門の前だ。
新しい学校。
新しく出会う人たち。
「……」
期待と不安で校舎に向う。
……?
入学式早々に全力で走ってくる人がいる。
女の子のようだ。
スカートが翻るのもまったく気にしてない。
それにすごく見覚えのある女の子だ。
「しんく〜ん! 信君! 信君♪ し〜ん君!♪」
「わわっ! ゆ、雪姉!? ど、どうしたの?」
「どうしたじゃないよ! 寂しかったんだから!」
俺の名前を呼ぶなり飛びつかれた。
姉の「雪」だ。
俺は背が高いほうではなく、雪姉の方が少し高い。
だから今のように飛びつかれると顔が胸に埋まる。
いくら姉弟でも、女の子の柔らかさに少しクラッとくる。
「さ、寂しいって…」
「10分前まで一緒だったよ」
「何で!? 10分”も”離れてたんだよ!?」
目の端に涙が溜まってる。
雪姉は本当に寂しかったみたいだ。
でも、今日ここまで登校するのも一緒だった。
それを、
「学校の玄関で信君をお出迎えしてあげる♪」
って言って途中で先に学校に行ったのも雪姉だ。
それからゆっくり歩きすぎたのもあるけど…
そこまで寂しくさせちゃったかな?
「一人で大丈夫だった? いじめられてない?」
「いじめも何もまだ誰とも話してないよ」
「も、もしかして無視されてるの!? ごめんね、辛かったよね?」
「でも心配しないで! これからはお姉ちゃんがず〜と一緒にいるからね!」
そんなに強く抱きしめられると顔が胸に。
それに、無視って…。
まだ教室にも入っていないのに…。
というか、だいぶ注目を集めているからこの場を立ち去りたい。
「一緒の教室で勉強して、一緒にご飯食べて一緒に帰って、一緒に寝るの!」
「これで信君も虐められないし、寂しくないよね?」
「確かに寂しくないけど…」
それ以前の問題の気が……。
他の人は期待と不安でこの門をくぐったのだろう…。
けど俺は姉の溺愛(期待)と姉の暴走(不安)でこの門をくぐる。
それでも、これからの新しい学園生活…
俺の隣で、満面の笑みを浮かべる雪姉と一緒に歩いていけるのが嬉しい思ってしまう俺は、きっとシスコンなのだろう。
でも、1つだけ言いたい。
俺より…
雪姉のほうがず〜〜〜っとブラコンだということを。
それも、自他共に認めるほどの…。
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