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Unique・Union〜トップランカーなのに奴隷をやっています〜  作者: 三笠 どら
第4章 『Abyss Ohm in luce』

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4-4 オムside

 

 ☆


「あれ、ここはもしかして。」


 私は溶岩エリアの奥深くへとレベリングに来ていた。フィールドボスは現在確認されている分は全て攻略されている。もちろん私も攻略済み。だが未だ溶岩エリアは踏破されておらず攻略トップ集団が血眼になってマッピングを進めているとの噂だ。

 今までのエリアと違い、階層が分かれ、道も入り組んでおりなかなか複雑な構造となっている現行最難関エリア。

 ちなみに、各エリアから繋がっている街には誰かひとりでも到達するとテレポートできるようになるという仕様になっている。その為、まだ溶岩エリアを越えた先の街は情報が出ていないのだ。

 そして私はどうやら溶岩エリアを踏破してしまったようである。眼前に見えるのは10個目の街だろう。


「え、いいのかな。まあでもだれが開けたかは分からないし、頑張ってる攻略組の人もそろそろ近くで休みたいよね。」


 ちなみにアルビガンから始まるこのゲームだが、アルビガンを抜けた森エリアから2つ目の街へと繋がっていくように、現時点だと森から密林、山、谷、岩山、滝、雪山、流氷、火山、溶岩と繋がっておりその間に街があるということになる。

 だがしかし今回の火山、溶岩エリアの間に街はなく現在溶岩エリアを攻略中のパーティは皆火山エリアからの攻略を毎回余儀なくされているのである。それも今回のエリア踏破に時間がかかった要因だろう。

 こうして街へと入った私は入口のNPCに声をかける。


『いらっしゃい。エンテンの街へようこそ。』


「どうも。テレポートゲートはどこですか?」


『テレポートゲートはここを真っ直ぐ進んだ先の広場にありますよ。』


「ありがとうございます。」


 NPCとの業務的な会話を終え、テレポートゲートを解放。


『おめでとうございます。エンテンの街が開放されました。5分後よりテレポートが可能になります。Congratulation!』


 10度目となる街開放のアナウンスが鳴り響いたことを確認。とりあえずここまでにしてユニオンハウスへ戻ることにする。1度ログアウトしてご飯でも食べようかな。


 ☆


 食事や風呂などを済ませ再度ユニユニにログインすると、ハウス内はログインしてきたメンバー達で賑わっていた。


「オムさんおはよう。」


「あ、オムさんおはー!」


 などと次々に声をかけていただく。ありがたい話だ。


「オムさん、新しい街が開放されましたよ。これからナツさんたちと見に行こうと思うのですがご一緒にいかがですか?」


「あ、そうなんだ。そしたら迷惑じゃなければお願いしようかな。」


 あ、知ってます。開けたの私なので。などということはわざわざ言うこともなく同行をお願いする。


「買い物だー!可愛い装備あるかな?」


「黒曜石の剣とかないかな。」


 いつも通りのテンションでおカミさんとナツさんは今か今かと出発したそうにしている。


「先程掲示板を読んでいたんですが、火山や溶岩を超えた先とは思えないくらいオシャレな街並みとのことですよ。パリの様だとかミラノだとか、盛り上がっていましたよ。」


「え、そしたらおしゃれ装備にしなきゃじゃん。着替えてくるー!」


「じゃあ俺も戦闘服はしまうか。」


 ブックさんの情報を聞き、女子部屋へと走っていくおカミさんとソファーに座ってウィンドウを操作するナツさん。ふと見るとブックさんも普段のローブ姿ではなく紳士的なスーツ姿に装備を変更していた。


「オムさん着替えないの?」


「え、私も着替えるの?」


 え、おしゃれ装備?もってないけど?え、あるかな、え、どうしよう。え?


「みて!どう?かわいいでしょ?崇めな?」


「はいはい。かわいいかわいい。」


 ちなみにわざわざ女子部屋で着替える必要は一切ないのだが、我がギルドではおカミさんとゆりさんのこだわりとあってなぜか女性(アバター)は女子部屋で着替えるという風潮が出来ている。もちろん男子禁制である。


「オムさんはやくー!着替えてきてよー!置いてっちゃうよー!」


「え、あ、はい、ごめんなさい?」


 急かされて女子部屋へと向かった私。


「え、おしゃれってなんだろう。」


「これか?」


「こうか?いやちがうか?あー、まってこうか?え??」


「オムさんまーだー??」


「ごめんなさい!もう少し!」


「あー!やばいこれ?ちがう?これ?あれ、これ?」


 結局インベントリをひっくり返しあーでもないこうでもないと格闘すること15分、以前制作スキルを上げるために作ったパーカーとジーンズを見つけてなんとか私服という概念をクリアするも、


「「遅い!!!」」


 と、2人に怒られた上に15分かけた結果パーカーにジーンズというセンスを散々いじり倒され私の服を買うという突発イベントにおカミさんが猛威を奮い、エンテンに留まらず各街のショップを連れ回される私であった。





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