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Unique・Union〜トップランカーなのに奴隷をやっています〜  作者: 三笠 どら
第3章 『luce』

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ある日のシカさん

 

 ☆


「え?だれ?」


 自分のUNION『Knights of Starlight』《ナイツ オブ スターライト》のあるUNION街を歩いていた俺は近所のハウスに喫煙所があるのを発見。自分のところのハウス及びUNION街内には喫煙所がないので少し気になった。

 そして、誰もいなかったので喫煙所をお借りしていたのだが、どうやらこのユニオンの人と鉢合わせてしまったようだ。


「あー、えっと、お邪魔してます?」


「あ、ども。あ、そのままでいいですよ。ご一緒しても?」


「そちらの家なのでむしろご一緒しても?」


「じゃあご一緒しましょう。」


 という流れで一緒にタバコを吸うことに。この人はナツというらしい。自己紹介も終え、フレンド登録をお願いされたので快く受け取る。


「シカさんもこの辺なんですか?」


「シカさん?」


「ヴィン シーカーさんなのでシカさん。」


「あぁ。あん?」


 ヴィンとかシーカーが普通なんだけどな。まあいいか。そしてユニオンハウスの場所を指さす。


「ご近所さんなんですね。」


「うん。」


「つかイケメンっすね。キャラメイク大成功じゃないっすか。」


「ナツも。てかタメ口でいいよ。」


「あざす。じゃあお言葉に甘えて。」


 こうして何度かナツとは喫煙所をお借りする仲になり、お誘いを頂く間柄に。



 ☆



「じゃあ、おつかれさまでしたーーーー!」


「「「「おつかれさまでしたー!」」」」


「「「「おめでとうございましたーーーー!」」」」


 そして、ナツから誘われたホーリーナイツの攻略記念の宴に参加している。というわけだが、俺はどうしても気になっていることがある。

 俺のユニオンはトップ勢とは言わないが攻略に積極的なユニオンだ。当然最前線に行くこともある。そこで何度か見た忍者。恐らくランカーのAbyssでは無いかとユニオン内でも話題になっているのだが、今日一緒に攻略したオムさんと呼ばれる小太刀使い。あの人はAbyssさんなんではないだろうか。

 思えば以前ナツにコーヒーをご馳走して貰っている時から装備が余りにも類似していた。

 そして今日魔法使いなのかと思ったら小太刀をとりだし、あろうことかホーリーナイツの1匹を1人で葬っていた。


「聞いてみるか。いやでもな。」


 ちなみに俺は今壁にもたれかかり独り言をボソボソと言っている状態だ。恐らく難しい顔をしているのだろう。元々の無愛想も相まって話しかけてくる人はいない。


「シカさんどしたんそんなとこで怖い顔して。」


「ナツ、オムさんってさ、どこいった?」


「ん?工房にいるんじゃない?うちの工場長だし。」


「そう。」


 なんかあった?と聞くナツになんでもない。と返しすとナツは誰かに呼ばれてどこかへ行ったのでまた考える。工場長ってことは生産メインか?じゃあ違うか。それでも俺より火力高いってことだしな。クリティカルがたまたま多かったのか?個体が俺のより弱かったのかもしれない。


「あ、小太刀って手数が多いのか。」


 ハッと顔を上げる。なんかそんな気がしてきたな。さすがにこんなエンジョイユニオンにトップランカーはいないか。そうだな。そうに違いない。


「いや、でもさすがに小太刀が大太刀より火力高いってことは無いか。」


 そしてまた違う考えが頭を巡る。だめだ。わからん。喫煙所行こ。


「!?」


「あ、シカさん。今日はお疲れ様でした。」


 部屋から出ようとしたところでオムさんに出くわしてしまう。


「あ、お疲れ様。」


「いっぱい食べてくださいね。」


 そう言って立ち去ろうとするオムさんに声をかける。


「ごめん、ちょっといい?」


「あ、なんですか?」


「オムさんってもしかしてAbyssさん?トップランカーの。」


「あ、多分そうです。」


『オムさーーーん!ケーキーーーーー!』


「あ、は、はい!すぐ!」


 おカミさんに大声で呼ばれ大慌てで行ってしまったオムさん。


「え、マジで?」


 え、マジで?


「・・・。」


 とりあえずタバコ吸いに行こ。



 ☆


 別視点


「ねぇ、あの人めっちゃイケメンじゃない?」


「え、わかるぅ〜めっちゃ見てた。」


「でね、さっきから表情がころころころころ変わるの。めっちゃかわいい。」


「あ、みてみて!ナツさんと並んで話してる!」


「まじ、あそこ絵画にしたい。」


「「眼福だわ〜。」」



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