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Unique・Union〜トップランカーなのに奴隷をやっています〜  作者: 三笠 どら
第3章 『luce』

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38/51

3-6 UNION MEMBER side

 

 ☆


「ねぇ、あの子めちゃくちゃアバター可愛くない?」


「素晴らしいね。僕のどストライクだ。」


 突然前から来た2人にナンパされる私、『White Lily』《ホワイト リリィ》。黒ギャルにゴリゴリマッチョマン。どんな組み合わせだろう。これは逃げた方がいい。だけど恐怖で身体が動かない。


「すみませんちょっといいですかー?」


「ひぃぃぃいぃぃい〜〜〜〜〜!」


 話しかけられたことにびっくりしすぎちゃった。しっかりと失礼さ満載で驚いちゃった。


「え、ごめんね?そんなに驚くと思わなくて。」


「ばっちり目が合ってたからねお嬢さん。」


「あんたが怖いんだよ絶対。」


「見ようによっては君のがこわいからねマイヴィーナス。」


 どちらも怖いです。別の意味で。


「す、すみません。あの、えっと、なんでしょうか?」


 だめだ泣きそう。このゲーム涙腺って概念あったっけ。いやでも怖いよ。ゲームを初めて3日目。ようやく少し仕様に慣れてきたところなんだもの。MMORPGだって初めてだし、こういう感じなのかな。


「ごめんね。驚かせて。ゴッド エンジェルです。」


「ゴン ゴリラです。申し訳ないですねマイエンジェル。」


「あ、あとこいつ中身おっさん女だからもし中も女性なら安心してね。害はないから。」


「おカミ。それすぐ言うのほんと良くないからね?」


「じゃあアバター変えろよめんどくさい。あと話し方。」


「おっと。失礼。」


 えっと、つまりこの2人は女性で怖くなくて、ってことかな。


「あ、あの、ホワイト リリィです。」


「名前もかわいいね。えっと完全にナンパなんだけど、異性のそういうのじゃなくて、今時間ある?」


 ナンパはナンパなんだ。でもまあ中身が女性ならいいのかな。


「あの、はい。大丈夫です。」


「よかった。じゃああっちのカフェいこっか。奢るね。こいつが。」


「ぜひ、おごらせてもらおうか。」


 こうしてカフェに移動。そして要件を伺った。内容はまとめると、ギルドメンバーを増やしたい。でも一通りフレンドからは今は、と断られてしまったのでどうしようかとふらふらしていた所私を見つけたと。


「あの、私あまりわかってなくて、その、なにをしたら?」


「んー。わかんない!」


「おカミ。それじゃあなにも進まないよ。」


 えっとこのお誘いは受けた方がいいのかな、どうしよう。そもそもシステムがわからないしな。


「わかった!一旦忘れよ!」


「え?」


「ホワイトリリィさん!私とフレンドになろう!」


「それは僕もぜひお願いしたいね。」


 こうして、半ば強制的にフレンドになったが、今ではルーチェの一員になり、とても仲良しなのです。


「カミちゃ〜ん!買い物いこー!」


「いく〜〜〜!」



 ☆



「なかなか趣味のいい装備をしているね。」


「え?」


「君のその黒一色の装備。既視感のある装い。憧れを感じるよ。」


 明らかに某主人公に憧れているであろう装備に親近感を覚え声をかける。私もあるキャラクターをリスペクトした装備にしている。


「そちらは赤いっすね。」


「ああ。赤のハットに赤のマスカレード。そして赤いマント!ここは譲れないね。」


「あー、あれっすよね。妖精の。」


 ほう。この青年はなかなか見識深いではないか。


「君はブラッキーさんだね?」


 こうして熱い握手を交わした。


「と、いうわけさ。」


 ここはルーチェのユニオンハウスのゲストルーム。


「いや、ごめんね?全然わかんないわ。」


「私も。」


「ふっ。男の友情に理由なんて必要ないのさ。」


「なるほど。お2人には分かり合えるなにかがあったんですね。」


「さすが、辞典殿だ。」


 どうやらおカミ嬢とユリ嬢には難しかったようだけどね。辞典殿はさすがに見識が深いね。


「てことはそのキザなのはロールプレイなの?」


「またメタいことを言うね。おカミ嬢。まあ言ってしまえばそうなるね。」


「おカミ嬢長くない?」


 確かに私は私生活でこんなキザな訳ではないし、なんなら普通に普通だとおもう。


「でもさー、ねー。」


「なんだい?」


「なんでその感じで名前赤飯なの?」


「そ、それは、それはだね!?」


 私のキャラクター名は『Red Rice』《レッド ライス》だ。この名前の通りだいたいどこにいても赤飯さんと呼ばれてしまう。


「せっかくかっこいいロールプレイしてるのにね。」


「ね。台無しだよね。」


「強いのにね。」


「お赤飯おいしいじゃないですか。」


 女性陣にズタボロにされて行く私のハート。辞典殿のフォローももはやこのハートには突き刺さる。


「締まらないんだもん。」


「わかる〜。」


「戦闘中にナツ叫ぶじゃん。」


 そう。ナツくんは戦闘中に私を呼ぶ時もあだ名で呼ぶ。そして、彼だけは私をこう呼ぶのだ。


「せーのでいい?」


「うん!いいよ!せーの!」


「「おせきは〜〜〜〜ん!!!!」」


「お願い、やめて。」




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