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Unique・Union〜トップランカーなのに奴隷をやっています〜  作者: 三笠 どら
第2章 『UNION結成』

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ある日のナツ

 

 ☆


「・・・。」


「ナツ、どうしたの?」


「考え事してた。てか今日別行動でいい?」


「いいよ?何すんの?」


「釣り。」


「いってら。」


 このゲームに釣りがあったとは。鯉釣、じいちゃんとよく行ったな。ちなみに俺はバス釣り派。釣り上げたのは4.5回。基本釣れない。でもだからこそその1投が忘れられない。


「よし。」


 大物を釣ろう。とりあえず竿だな。そうしてNPCショップでレベル1でも装備できる竿を購入。そして、トレードリストで1番すごいルアーを購入した。


 ☆


「風が気持ちいいしここでいっか。」


 湖畔のほとり、手には釣竿、頭には麦わら帽子。そしてお弁当を携えいざ釣り開始だ。


「うーん!のどか!」


 ゲーム内で自然を感じるというのも変な話だがこれはこれで。あらためてこのゲームの作り手のこだわりを感じるとか言っちゃうとメタかな。


『ナツさん。今よろしいですか?』


『どうしたのブックさん。』


『デイリーにお付き合いいただこうかと思いまして。』


『あーごめん。今日俺戦闘お休みするわ。』


『そうなんですね。して、今日はなにを?』


『釣り。西湖にいるよ。』


『では終わったら1度顔を出しましょうかね。』


『はーい。』


 ごめんなブックさん。でも俺は今日はのんびりするって決めたんだ。


 ☆


「お疲れ様です。」


「ふぁ、ぶっふふぁん。ふぉふふぁれ。」

 

「飲み込んでからでいいですよ。」


「ブックさん。おつかれ。」


「釣れてますか?」


「え、まだだけど。」


「まだ!?2時間ですよ?」


「そうだね。」


「あ、ごめんちょっと待ってね。」


 ブックさんがやってきたと思ったら今度はゴリラさんから通話が。


『ナツくん。カジノいかないかい。今日イベント日とのことなんだが。』


『あー、ごめん今釣りしてるわ。』


『あ、そーなの?じゃあまた誘うよ。』

 

『あ、ちょっとまってね。』


「ブックさん。ゴリラさんがカジノでイベントあるって言ってる。」


「そうですか。それは面白そうだ。では代わりに私が行きましょう。」


『ブックさん行くって。』


『了解だ。馬の前って言っといておくれ。』


『りょー。』


「馬の前だって。」


「ありがとうございます。」

 

 こうしてブックさんは去っていく。


 ☆


『ナツー?』


『ん?』


『まだ釣り?』


『うん。』


『釣れた?』


『いや1匹も。』


『だっさ!私落ちるね。』


『あーい。』


 ☆


「どうです?釣れました?」


「いや、まだ。」


「餌があってないんじゃないでしょうか?」


「《スパイシングシザーシュリンプ》だからね。」


「すみませんそれはどういう餌なのでしょう。」


「ん?主釣るやつ。」


「それはちょっとスキル足りなくありませんか?」


「釣りはどれだけ待てるかだよ。」


「ほう。ですがもう5時間ですよ。」


「ポイントが違うのかな。何ヶ所か投げてるんだけどね。」


「そういうことでは無いのかと思いますが・・・。」


 ☆


「1度諦めてみてはいかがでしょう?」


「いや、俺は主を釣るよ。」


「はぁ。」


 ブックさん呆れてるなぁ。まあだいぶゆっくりしたしそろそろ潮時かな。


「ん!?」

 

「来ましたか!?」


「きた!!!!!!きたきたきた!!!!」


 ついに今日初HITだ!!重い!重いぞ!!これは主か!?


「落ち着いて、冷静にですよ。」


「うんぬ、うぉおおおお!!!!」


 そして湖面から1度跳ね上がる主。そして切れる糸。


「うわぁ!!!」


 そして、盛大に尻もちをつく俺。


「あぁ。残念。やはり竿が・・・。」


「ねぇ!ブックさん!!見た!?主だったよね!?」


「え、はい。あれは恐らく主ですね。」



「見た!?見たよね!?ヤバっ!釣れるじゃん!!」


「悔しくはないのですか?」


「え、全然!?絶対釣れないと思ってたし、でもさ!かかるんだよ!すごくない?やばっ!このゲームおもしろ!」


「でも6時間もずっと座ってただけですよ?」


「ん?釣りってそういうもんでしょ?」


 いやー。満足だ。楽しかったー。


「帰ろっか。」


「ではお供しましょう。」


 うん!いい1日だった!




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