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Unique・Union〜トップランカーなのに奴隷をやっています〜  作者: 三笠 どら
第2章 『UNION結成』

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2-8 オム&カミ side

 

 ☆


「まずは加工台だよね?」


「そうですね。それから必要な設備は揃えましょうか。」


 倉庫のようになっていた据え置きの家具を1度撤去し

 、ハウス用の共同インベントリへ移動。ガランとした空間になった工房。まずは入口から1番奥の場所に加工台を設置する。


「えっと、まずは製図台置いて、そのあと製材台かな。」


「これ、素材はどうしましょうね。オフィスの共用部は持ち寄りでしょうか?」


「とりあえず私ダブついてる素材で何とかなるのでそのまま出しちゃいますよ。」


「それはそれは。ありがとうございます。」


 こうして自前の素材で済ませてしまう。ちなみにこのゲームでは製図台で設計図を呼び出してからそこに素材をはめ込んでいくと完成する仕様なので製図台は必須なのだが製図台をつくるのに加工台を使い、さらにそのあと各素材に必要な加工台を使って材料を加工する。

 最初の加工台は簡易的な仕様という運営側のこだわりが強い仕様である。一言で言うと手間が多い。

 こうしてまずは家財に必要なものを用意することに。その理由は途中でおカミさんが家具を作れると聞きにきたからだ。


「だいぶ手狭になりましたね。」


「元々狭かった上にまあまあの機材揃えたからね。」


 とりあえず工房はこれ以上ものを置くのはよそう。他の機材はひとまず広くしてからだな。そう考えた矢先ナツさんが現れる。


「うわっ狭。」


「お疲れ様です。庭はどうですか?」


「まあ海見えるしいい感じだよ。風が気持ちいい。」


「それはよかった。」


 へー。ナツさんってそんな感じなんだ。風とか浴びるタイプなのは予想外だな。後で見に行こう。


「こっちは?」

 

「あ、今ひと段落したところ。」


「ちょっと使っていい?」


「あ、うん。今は大丈夫です。」


 そして工房をうろうろ徘徊。どうしたんだろう。動線は確保してあるし必要なものはあるはずなんだけど。


「キッチンがない。」


「あ、えっと、それはスペース的に後回しにしたんだけど。」


「俺、料理スキルしかない。やり直し。」


 そう言い残し工房を出ていくナツさん。


「・・・。」


「ハッハッハッハ。これは予想外ですね。相変わらず読めないお方だ。」


 いや!笑い事じゃないんですけど!?!?こうしてひとしきり終えた工房にキッチンを増設し、その後も狭いだのこれこっちがいいだのと3回のやり直しを経て工房第1段階は終了するのであった。


 ☆


「どうする?やっぱかわいくする?」


「んー。ナツくん的にはみんなで過ごすスペースなんじゃない?」


「だよねー。あいつハウジングめんどくさいからなー。」


「そうなの?」


「うん。超こだわるよ。3日間ハウスから出ずハウジングし続けるとか徹夜とかザラ。後その声で女口調やめな?ひどいよ?」


「おっとこれは失礼したよ。我が女神様。」


 私可愛い部屋がいいんだけどなー。ナツは凝り性だし無難な内装で要所要所こだわる感じ。まあすぐ広くなって模様替えだろうしとりあえずいつも通りだな。

 ナツのギルドハウスは常に囲い型ソファー。あと窓際は1人用スペース。1人になりたい時もあるだろうってことで落ち着けるスペースは絶対確保。あと色は原色系NG。目が痛いって言う。


「この辺参考にしてはどうだろう。」


 そう言って投稿されてる画像を見せてくるゴンゴリさん。


「あーもうちょっと温もり系かな。でもイメージはそんな感じ。ちょっと家具リスト見てみるよ。」


「そうしてくれマイヴィーナス。」


「それはそれでだるいな。」


 ゴンゴリさんは気が合う友達ってかんじ。ふざけ方が好き。結構なんでも話せる感じだしナツがいない時はまず最初に誘う。


「これとこれは安いよね。」


「この辺なんかも安くていい感じではないかな?」


「あー!これかわいい!うわたっか。でもこれ制作だよね。ちょっと聞いてくるわ。」


「作れるなら安く済むかもね。」


 ブックさん作ってくれるかなー。てか工房どうなってんだろ。


「おつかれー。どんなかんじ?」


「まだ整理してる段階ですかね。物置みたいになっていたので。」


「家具って作れるの?」


「設備が整えば作れるものは作れるよ。」


「ふーん。じゃあ今からか。」


「どうかしましたか?」


「作って欲しい家具があって。いいや、またくるね。」


 もうちょっと時間かかりそうだし、出来ることからやっちゃお。トレードリストよりもNPCのが安いのもあるし、とりあえずアルビガンかな。


「ゴンゴリさん私アルビガン行ってくるね。」


「あ、僕落ちるよ。明日早くて。」


「りょーかーい。ナツには言っとくよ。」


「ありがと。」


 とりあえず庭かな。どんな感じだろ。


「ナツー。私アルビガン行ってくる〜。」


「俺トレードリストで買ったよ?」


「そうだと思った。てかここいい感じだね。ブランコかわいい。」


 ハウスに背を向けた場所には2人用ベンチ型のブランコが置かれていた。またこんなデートスポットみたいな作りにして。かわいいけど。

 ナツは意外にもハウジングのセンスは可愛い寄り。女子ウケいい感じにしがちだ。ザ・男子みたいな風には作らない。


「それ高かったわ〜。25万。」


「は?作れよ。ブックさんにお金返さないと行けないし装備更新とかもあるんだからね?」


「あ、作ればいいのか。ここやったら足りないもの聞いてくるわ。」


「そうして。とりあえず行ってくるね。」


 ナツと違って私は倹約家なんだ。こうしてアルビガンへとショッピングに繰り出す。

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