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Unique・Union〜トップランカーなのに奴隷をやっています〜  作者: 三笠 どら
第2章 『UNION結成』

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2-3 オム side

 

 ☆


『いえ、お2人にはまだサプライズにしております。私個人からのお誘いととっていただいてかまいませんよ。』


 突然のブックさんからの提案に正直本当は飛びつきたい。でもギルドに入るなんて考えたこともなかったし・・・いや、1度だけ生産ギルドに誘われたことはあったか。でも生産が本職じゃないので、と断ったんだけど。

 でもナツさんとおカミさんのギルドなんでしょ。陽キャじゃん。やばいでしょ私が行ったら。

 ブックさんは2人は友人を尊重できる人だ。って言うけど陽キャ怖いんだよ!!!シンプルに!!

 これは私がニートになる前にあったことに付随する。陽キャ全員がそうじゃないことは分かってるけどどうしても拭いきれないトラウマがある。


『あの、ブックさん。ナツさん達はおそらく陰陽みたいな概念は無いんだと思うんですよ。陽キャでヲタクの人って万人に分け隔てないんだと思うんですけど、それでも少し抵抗が・・・。』


 ブックさんのお誘いはありがたいんだけど、どうしても返事ができない。いや、嬉しいし、ワクワクしてる自分がいるのはわかる。実際たまにナツさん達に誘われてプレイするのは楽しいし、誘われるのも嬉しいのは確かだ。

 あー、こういうところだよな。こういうところがダメなんだよ。あー。でも、うん。やっぱり断ろう。


『ブックさん、あの、やっぱり私・・・。』


『でしたら、こうしましょう。オムさんは少なからず私達のだれよりも生産スキルが高いです。戦闘力は言わずもがなですが、そちらを誇示してしまうと戦闘力に換算されかねませんのであくまで多方面のケアができるプレイヤーとして生産職枠での加入というのはいかがでしょう。』


 いや、そっちじゃない。あ、違うか。分かってて妥協ラインを作ってくれてるのか。あくまでトラウマには触れず私が通る道を作ってくれているのか。この人には敵わないな。ありがとう。


『この提案でいかがでしょう?よければ1度話だけでも聞きにきていただけませんか?ナツさんも喜ばれると思いますよ。』


『分かりました。1度話をしにいきますね。』



 ☆



「おっ、お待たせしました!」


「お待ちしておりましたよ。」


 待ち合わせ場所は『機械国・Senedge』《セネジー》のカフェだ。セネジーの理由はユニオン本部通称ギルドカウンターがあるからだろう。

 ブックさんは入口の外で待っていてくれた。


「あ、あのナツさん達は?」


「中で揉めてますよ。私はいいと思うんですがね。どうもおカミさんが納得できないようで。では行きましょうか。」


「え、あの、え?はい。」


 揉めてるなら今行かない方がいいんじゃ。てか揉めてる理由は?喧嘩中とかならちょっと遠慮したいんですけど。


「お連れしましたよ。」


「おー!オムさん!なんだオムさんか。言ってよブックさん。」


「こ、こんにちは。」


 左にナツさん右におカミさんと、あれ知らない人だ。そしてナツさんの隣にブックさんが座り、促されるまま席につく私。


「オムさんおつー。」


「おやおや?初めましてですかな??僕はGON GORILLA《ゴン ゴリラ》というものです。お見知り置きを。愛着を持ってゴリラと読んでおくれよ麗しき人。」


 そういうや否やプロフィールカードが飛んでくる。キラッキラのレインボーに光ったカードにはでかでかと『GON GORILLA』と書かれて海パンにマッチョポーズ姿。1度見たら忘れることは無いだろうインパクト。

 今は服は来ているようだがピチピチのTシャツにギャルもびっくりなショートパンツだ。少し青みがかった黒の長髪がおしりまで伸びている。アバターも名前の通りゴリゴリのマッチョスタイルに口ひげを携えている。サラサラのロングヘアーが実にアンマッチングなキャラメイクだ。あと、麗しき人って何?


「は、はじめまして、えっとあの、オームです。」


 私はオムさんと呼ばれることが多いのでナツさんの周りではオームと名乗るようにしている。隠しているわけではないのだが、「掲示板でもAbyssの方は話題に上がるのでそれでいいですよ。」とブックさんが言ってくれたので甘えることにしている。


「で、とりあえずその名前は無いから!!」


「いや別にカミはなんでもいいって言ったろ。」


「それでも《XIII Crowns》はないから!!!」


「《女神降臨》とかはどうかな?」


「なんでカミがメインなんだよ!!」


 最後のはゴンゴリラさんだ。


「ナツさんのギルドですしいいんでは無いですかね。」


「えーいやだよー。調子乗るじゃん。」


 なるほど。ギルド名で揉めてるんだな。


「ね?オムさんもいやだよね??」


「別にいいよね?俺の王国作るよね?」


 はっ。これは私のターン!?てか、促されるまま座ったんだけどここお誕生日席じゃん!4人の視線が私に集まっていることでようやく気が付いたが1番視線が集まる席に座ってしまったようだ。


「あ、あの、えっと、私はなんでも・・・。」


「とりあえず、ユニオンの方針から話しましょうか。まだオムさんも加入するか決めかねているようですしね。」


「方針ってそもそもギルドクエってなにするの?」


「なんでナツが知らないんだよ。言い出しっぺなのに。」


 ギルドクエ。正式名称『Union・Work』《ユニオン・ワーク》。種類は様々だが各街でNPCの依頼をこなしたり、生産して納品をしたりを繰り返し名声を上げていくシステムだ。それによりユニオンポイントが加算され、拡大していくことができるというシステム。


「俺はみんなが居心地良く過ごせる場所を作りたい。ただそれだけ。」


「素敵な心がけだと思いますよ。事務関連は副社長である私にお任せ下さい。」


「そうやってブックさんが甘やかすからさー。」


「僕は美女たちを愛でることができればそれでいいよ女神様。」


 方針なんてないじゃない。大丈夫かこの人たち。なんだか急に不安になってきた。それからもあーだこーだと話が進まない会議であった。



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