〜プロローグ①〜
本日から連載スタートします!
VR MMOゲーム『Unique・Union・Online』通称ユニユニを舞台に主人公のオムさんこと栞の奔走を描きます!
ぜひお楽しみください!
『フィールドボス・アースボルケーノが討伐されました!Congratulation!』
高らかと討伐のアナウンスが鳴り響く。
私の足元には大型のトカゲが横たわっている。このトカゲこそ、フィールドボスである。
「ふぅ。初討伐だったのか。」
このゲーム『Unique・Union・Online』通称ユニユニではフィールドボスやユニークボスといった存在が無数に点在している。
私、Abyss Ohm《アビス オーム》こと久遠 栞《くおん しおり》は祖父の残した家賃収入で生活するほぼニートである。引きこもりという訳では無いが訳あってこの生活を始めてから、日々のほとんどをゲームに費やすことが出来る言わば廃人である。
「やば!もうこんな時間じゃん!」
ふいに時計を見ると時間は16時半を過ぎていた。今日はこれからギルドで盛大なパーティが行われる予定となっており、その準備がある。今いる地点からテレポートができる場所まですこし距離があるので急がないといけない。
「あ痛っ!!!!」
足元に横たわっていた大トカゲが消えてしまい、地面に落とされ尻もちをつく。
「もう!いきなり消えないでよ!!!いや、そんな場合じゃなかった!!!」
盛大に打ち付けたお尻を擦りながらテレポートゲートへ全速力で走る栞であった。
☆
「あ、ランキング更新された。」
「え、うそ!?さっきのかな?」
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1.Cronos
2.Terry
3.納豆
4.モモンガ
5.Alice
6.ひも
7.Abyss ⬆
8.たなから ⬇
9. ηζ⬇
10.鴉
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「あ、アディーズさんじゃない?」
「アビスさんね。」
「あの人ソロらしいよ。」
「フィールドボスってソロで倒せるの?」
「あの人ユニークボスもソロで倒したことあるらしいんだけど、トップギルドの人も詳しく知らないんだって。謎につつまれたトップソロって呼ばれてるらしいよ。」
☆
「ハァハァハァ、ついた。」
戦闘の疲れの影響を受けるのはVRの性質なのだろうか。途中買い出しなども済ませたことも要因のひとつだが、フィールドボス攻略のために街から離れていたこともあり思っていたより時間がかかった。
ギルドハウスに戻るとマスターからの置き手紙が置かれている。
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オムさんへ
今日40人くらい来客あるから〜
飯は立食形式なんで大皿どんどん!で
あとなんかいい感じの目玉商品を
景品にするんでよろですvブイッ♪
イベントやるんですごいのと、
まあまあな感じのとそこそこのとで!
頑張れ工場長!
Nutsより
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「えっちょ、ま!?景品とか聞いてないんだけど!?」
Nutsとは私が所属しているギルドのマスターNuts XIII《ナッツ サーティーン》。社交力の塊で一言で言うならばコミュ力モンスターだ。他ギルドとレギオンつまり同盟を組んだりと外交関係の全てをひとりでまとめてくる何気に凄腕マスターである。
このユニユニ内では他ギルドと同盟を結び規模を大きくするレギオン契約というものがある。レイドバトルやその他多方面に渡りメリットはあるのだが、実質ゲーム内での仲良しギルドでくっついていることがおおい。
「間に合わなかったらごめんなさい。」
さあ作業に取り掛かろう。
まずは料理をあらかた終わらせて、景品を考えないと。パーティ料理だからとりあえずピザとかその辺でいいだろう。
こうしてパーティ料理の準備が終わり、制作表からなにを作ろうかと悩んでいた頃ギルドメンバーの1人God Venus《ゴッド ヴィーナス》がログインしてくる。
「おはー。」
「おはよう、おカミさん。早いね?」
「ナツが時間あったら様子みといてだって〜。すぐ落ちるよ。あれ、てか、オムさんいけてなくね?」
「え!?なにが!?」
「飾り付けするってナツ言ってたよ〜。あ、やば、旦那のご飯作らないと。じゃあ後で〜。」
「えっ、ちょ!待って・・・。」
こうして慌ててルームの飾り付けに奔走する私。だいたい雑務や細々した作業、製作関係は私の仕事だ。ギルド内の役職は工場長。
「なんで誰もまだログインしてこないの!?!?」
20時頃からの予定をしているパーティに間に合わせるよう文句を垂れながらも言われた仕事を行う、これが日常である。
プロローグはもう少し続きますが、
プロローグの間に世界観や設定、各キャラクターについて覚えていただけたら幸いです!
よろしくお願いしますね!




