不吉な写真
これは私が社会人一年目の時の話です。
初夏の週末の昼下がり、大学の時の仲間4人とと久々に集まって海でバーベキューをしていた。
「ほんとみんなで集まれて良かったねー!」
海をバックにみんなではしゃぎながら私の携帯で集合写真を撮った。
「後から送るねー!」「ありがとう!」
バーベキューをして1週間が経とうとしていた頃、仲間の1人から電話が来た。
「この間みんなで写真撮ったの送ってくれたじゃん。あれA子加工した?」
「そんな事しないよー。なんで?」
「今すぐ見て!」
電話を切った後すぐに写真を確認した。
「え!何で!?」
そこには私以外みんな顔や、手、体が部分的に消えていたのだ。
「何で私だけちゃんと写ってるんだろう。ちゃんと撮って送ったはずなのに。みんな怒ってるだろうな。」
1人ずつ電話をすることにした。
「さっきは写真のこと教えてくれてありがとう!確認したけど何であんなことに!楽しかった思い出がぶち壊しよね。」
「A子。さっきは言えなかったんだけど、A子以外みんな色々あってね。私なんか植木鉢が歩いてたら上から落ちて来て。少し怪我をしたの。B子はリストラにあって、C子は精神的な病気に悩まされてるらしいの。A子も気をつけて!」
「何だか不吉ね。何でいきなりそんなことに。気をつける。ありがとう。」
でも私は自分の顔、体はちゃんと写ってるんだから大丈夫と思って安心していた。
数週間後、、、。
私はいつものようにバスに乗った。
今日はやけに混んでいる。
するといきなり「静かにしろ!!さわぐんじゃねーぞ!」
なんとバスジャックにあったのである。
男の手にはナイフらしきものが。
絶体絶命!!
もしかしてと思い、私は携帯の写真を確認した。
そこには写っていたはずの私が消えていた。
「え?!うそ!」
おもわず声が出てしまった!
「お前電話してるな!」
「きゃー!!」
こと後のことは皆さんのご想像にお任せします。