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第1話


俺、山本響は全てにおいて普通だ。

陽キャとも喋ることは可能だか、遊びには誘われない。

女子とも喋るが友達どまり。

特に打ち込む事がないため勉強はしている。だから、成績もそこそこ。

そんな俺でも、ラノベや漫画の主人公だったらハーレムを作れるのにーー!

現実では、そんなおいしいことは起きないのだよなー


五つ子の家庭教師になれないかなー

いや、俺成績普通だわ

ヤクザとギャングの戦争回避のために美少女と恋仲にならないかなー

いや、うちの親サラリーマンとパートだわ

なんていうアホなことを考えている俺、山本響は満開の桜の中、高校生になった。

そして、3年間を過ごす『七星学園』に足を踏み入れた。



自分の教室である1組に入り、席に着くとその隣には美少女が!

なんて事はなくいたって普通の女の子が座っていた。

自分から声をかけるべきか?

いや、待っておこう!

いやいや、高校生になったんだから自分から動こう!

と、思い俺は勇気を振り絞り話しかけた。


『えっーとーー、えーー、よよろしく』


何言ってんねーーん!めっちゃ空ぶってるやんけ。アカン。やらかしたわ…


「私こそよろしくね!」


めっちゃ、良い子だ。

良かった。


その後も、そのいたって普通の女の子ちゃんと話した。

俺の高校スタートダッシュはいい感じかもなと思って浮かれていた自分を殴りたくなるのは今から数時間後の話だ。



入学式で校長先生の長く、しんどく、ありがたくないお話を聞いただけで疲れたなーと思い我が天国の家に帰った時に事件は起きた!

そう、鍵をどこかに落としてきたのだ。

親は今家にいない。

今日は入学式だけという事でお昼前に帰っていて、ご飯もまだ食べていない。

いつ帰ってくるのかも分からない。

やばい、学校で落としてきたかも…

幸い、家から学校まで徒歩30分くらいのため取りに帰る戻ることにした。



どうしよう、鍵が全然見つからない。

入学式をした体育館にも無い。

教室にないなら俺は死ぬしかない。

そこには、俺の大好きなアイドル『フルーティーセブン』の久保みかんちゃんの限定キーホルダーがついているのに…

鍵、お前は死んでもいい。だから、みかんちゃんのキーホルダーは守れ!


教室に入った時、俺の願いが届いたのか目の間にみかんちゃんのキーホルダーが飛び込んできた。


『みかんちゃーん。会いたかったよ!』


「ええっとー。そそその、落ちてましたよ。」


引いた感じでおれにキーホルダーを渡してくれた。

はー。俺の高校生活詰みました。

目の前の三つ編みの地味系めがね女子に引かれた。

明日には山本響、ドルオタなんだってとクラスのみんなにいじめられるんだな。

キモいキモいと言われるのか。

そーかそーか。


「フルセブ、好きなんですか?」


『おい、君、知っているのか?』


この子は良い子だ。本当に良い子だ。フルセブのファンに悪い子はいないんだよ!


「桃田怜の事ってどう思いますか?」


桃田怜は黒髪姫カット的で低身長とオタクの欲望が詰まったような子だ。

ダンスや歌は上手いのだが、トークが絶望的なコミ障な所すらも人気の秘訣になっている。

ちなみに我が推し久保みかんちゃんはスタイル抜群で明るい子です!


『トークは苦手なのに頑張ってファンの人を喜ばせようと頑張ってるのも分かるし、ダンスや歌も陰で努力をしっかりしてるんだろうな。さらにな……』


「えっとーー、もういいです!」


『あー、すまん。好きすぎて熱くなってしまった』


何故か、この目の前の、真昼間の日差しに照らされている女の子、地味子ちゃんは、少しほっぺたが赤くなって、少し笑みを浮かべ、嬉しそうにしてるように感じた。

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