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第9話

『ここはa<1 -1<a<1 1<aと場合分けをして、図を書いてとけば良い。』


「分からないーーー。

数学って何でやるの?絶対いらない!

休み時間があったら十分じゃん。

佐藤さんもそう思わない?」


休み時間しかない学校はもはや学校じゃないぞ。早坂さん。


佐藤さんは学校を休んでるから内容を理解してないだけだが、この女、バカだな。


「山本先生、休憩をしたい所存でごさる。」


やっぱ、バカだ。



今は放課後。


アイドルとクラスのモテてる女子が俺の家に来ている。


やばい!夢かも。


それだけだとリア充みたいな羨ましい光景だが実際はかなり残念だ。

テスト前という事で勉強会が開かれている。

それもかなり乱暴に決められた。


さらに残念なのは2人ともバカで教えるのが大変なのである。

そう。これはやばい夢であって欲しい。


「バカを見る目で見ないで山本先生!

私はバカじゃないのであります。

クラスの子達と放課後いつも遊んでただけで勉強をしてなかっただけなの。

脳の中には東大レベルの頭脳が詰まってるから!」


『東大の頭脳をもつならスケジュールを考えましょう。』


「てへっ。」


てへっ。は美少女限定だぞ。

普通の人がしたら痛いなこの子と思われるのに。

確かに早坂さんは美少女ではない。

でも、色が白く、薄い顔で十分可愛いかも。

ドキドキ。


「山本くん、早坂さん見てニヤけてる。」


「私の美貌に惚れたのね。」


一瞬のときめきを返して欲しい。

でも、この話した時の楽しさや喋りやすさがこのバカのモテる所だろうな。

友達のいない佐藤さんとも、もう仲良くなってるしな。


『君たちは極めてバカだ。だから、休まず勉強しろーー』


「響きゅん、ここ教えてー」


女子2人に加えて変なのも1人、いや1匹いるな。


(山本ー。

早坂さんと喋ってるのは知ってたけど、一緒に勉強会できるとはな。

お前と友達で良かったよ。早坂さんと仲良くしてるうちはずっと友達だ。)

と、小さな声で布川が言う。


この男と絶交しようと思います。

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