第六百九十四話『危険とはいつも隣(とな)り合わせにゃん⑫』
第六百九十四話『危険とはいつも隣り合わせにゃん⑫』
《いつもにゃがらの、めでたしめでたし、にゃん》
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『うんむむむっ』
「って目一杯、力んで」
『今の今、直面してる、
未曾有ともいえる危機を、
回避するにはぁ』
「との」
『難問中の難問』
「に対する答えを」
『アタシごジマンの黄色い脳細胞』
「から引き出そうと、
踏ん張ってはみたもののぉ」
『んはあぁ』
「と深く深ぁく、
ため息つく返事を」
『残念ながら』
「の気持ちでもって、
するしかないのわぁん」
《くれぐれも『おトイレでうにゃってる』と間違えにゃいで》
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「べ、別に、出なかったとか、
そういう話でもないのわん」
「にゃあにうろたえてんのにゃん?」
《コメントにゃんかよりもお話に集中してにゃん》
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『やい、ミアン!』
「……との」
『やや抗議めいた口ぶり』
「は、ここまで、にして」
『渋柿の決断』
「……じゃなくって」
『苦渋の決断』
「ながら」
《減点2にゃん》
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「今回ばかりは、
心に湧きあがる感動を」
『身体』
「で、じゃなくって」
『言葉』
「だけに、
留めておくのわん」
「ミーにゃん……」
『みんにゃあ!
聴いたにゃあ!』
「ミーにゃんの、
勇気ある決断に、
盛大にゃる拍手を、
お願いにゃあぁん!」
ぱちぱちぱち。
ぱちぱちぱち。
『ぐすん』
「残念ながら、
は、
残念ながら、
なんだけどぉ。
んでも」
『ミーにゃん同盟』
「から送られた」
『割れんばかりの拍手』
「——とはいっても、
アタシ以外、
なもんで、
たぁったの六にん。
それでもぉっ——
とぉってものても、
に」
『うれしいのわぁん!』
「ウチも、ううん、
みんにゃも、にゃんよ」
《にゃあって天空の村の危機が未然に防がれたのにゃもん》




