第六百九十三話『危険とはいつも隣(とな)り合わせにゃん⑪』
第六百九十三話『危険とはいつも隣り合わせにゃん⑪』
《さっすがにみんにゃ、怒るのにゃん》
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「こっちとしちゃあ、
いつもと同じように」
『アタシの心に、
浮かんだ感激を、
みんなにも、
教えてあげたいのわん。
でもって一緒に、
分かち合いたいのわん』
「ただ、
んれだけの思いがつまった」
『どっがああぁぁん!』
「なのにぃ」
《相当、残念でくやしそうにゃん》
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「にゃからって、
たびたび、
っていうのはどうもにゃあ。
にゃあんせ今朝も」
『毎度おなじみ、
朝も早よから、
大変なのわぁん!』
「とかにゃんとか、
上空から、
にゃあんの、
ためらいもにゃく、
元気いっぱいに叫んで」
どっがああぁぁん!
「って、
やったばっかにゃもん」
「いいじゃんいいじゃん」
『心踊らせられちゃう』
「くらいに」
『すがすがしい朝』
「だったんだもん。
……っていうかぁ、
そもそもの話、
二回ぽっち、
で一体誰が、
文句をいうというのわん?」
「あそこに、
ずらりのらり、
と、にゃん」
『うわわわん!』
「ミーにゃん同盟のみんなが、
そろいもそろって、
こっちを白目で、
見つめているなんざぁ」
『めったに、
お目にかかれない』
「光景なのわぁん。
ええとぉ、の、ううんとぉ。
あの様子から察するに、
アタシの返答次第じゃあ」
『一斉に、
飛びかかる気まんまん』
「って、やばっ。
んれぞまさに」
『一触即発』
「もん、なのわぁん!」
《どうするのにゃん? モチ、つづくのにゃん》




