第六百九十話『危険とはいつも隣(とな)り合わせにゃん⑧』
第六百九十話『危険とはいつも隣り合わせにゃん⑧』
《ホントの危険はこれからにゃん》
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『てへっ』
「と、
照れくさくって、
照れくさくって、
頭をかかずには、
いられないのわん。
ホント、
ひさしぶりなのわん」
『みんな笑顔で、
アタシに拍手』
「だなんて。
あんまりの」
『感動の光景』
「を目の当たりしたもんで、
我を忘れて、
うれしいのわん。
うれしいのわん。
うれしいのわんったら、
うれしいのわぁん。
……なぁんて、
こぉんなにもうれしくては」
『あれを、
やるしかないのわぁん!』
《ダメにゃん!》
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『ミーにゃん!
ストップにゃん!』
どぴゅう……がばっ。
『うわん!』
ころころころ。
「ふぅ。
ダメ元、
にゃったのにゃけれども」
『空飛ぶじゅうたん』
「ににゃるのが、
にゃあんとか、
間に合ったようにゃん」
《ミーにゃんが目を回してるもんで、しばし、ひと休みにゃん》
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「ああんもう!」
『意識を取り戻した直後』
「の」
『今でも』
「……いや」
『今だからこそ』
「かな、って、
んなの、
どっちでもいいのわん。
とにかくぅっ!
大事なのは、
アタシがいいたいのは、
今の今、
はぁっきりのきり、
と痛感してる」
『大大大の、
大失敗なのわぁん!』
《んにゃにも『くやしい』のにゃら、つづくのにゃん》




