第六百八十三話『危険とはいつも隣(とな)り合わせにゃん①』
第六百八十三話『危険とはいつも隣り合わせにゃん①』
《『ひねくれもん』のようで『ひねくれもん』じゃにゃいんよ》
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「よぉし。
今日は、
この霊木で挑戦なのわん。
ええとぉ。
今の今、立ってる、
てっぺんの枝から数えて、
ひぃふぅみぃ……うんうん。
あそこがいいのわん。
あの三つ下の枝へ、
翅人型妖精のアタシが」
『翅を使わず着地』
「する、などという、
霊術の中でも」
『超高等ひねくれもんクラス』
「に分類される術を、
お目にかけちゃうのわぁん」
《にゃにも自ら『ひねくれもん』呼ばわりしにゃくたって》
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『アタシが』
「じゃなくって」
『これから使う霊術が』
「なのわん」
「にゃら」
『ひねくれもん』
「じゃにゃくっても、
使えるのにゃん?」
「んだからぁ。
とぉってものても、
に、
ご苦労したのわぁん」
《んにゃら『ご苦労のかいあって』と、お話を進めるのにゃん》
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『とぉっ!』
ひゅううっ。
「落ちていく落ちていく。
……じゃなくって、
降りていく降りていく。
……うわん!」
『上から目線』
「で眺めてた、よりも、
けっこう、
枝分かれしてるのわん。
しかも、
おあいにくさまのさま、
と、こっちへ、
突き出てるのわん」
『ああ、まずっ!』
「アタシと枝から、
自然放出されてる霊波が、
相性がいいのかなんなのか、
モノの見ん事に、
干渉し合って、
まぁっすぐのすぐ、
に降りられ……ないのなら、
アタシが自分の霊波を、
コントロールしてやる」
『なせばなる、
なさねばならぬ何事も』
「なもんで」
『なぁんとか、
目的の枝に降り立つ、
くらいは』
「の心意気でもって」
『挑んじゃうのわぁん!』
《ミーにゃん、どうにゃる? モチ、つづくのにゃん》




