第六百八十話『敵に見せるつもりにゃん①』
第六百八十話『敵に見せるつもりにゃん①』
《ミーにゃんとミクリにゃんとミストにゃん、にゃのにゃん》
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「うわわのわん。
お前は敵に、
『後ろを見せる』
つもりなのわぁん?」
「そうにゃんそうにゃん。
ミーにゃんのいうとおり」
『あんたは敵に、
「お尻を見せる」
つもりにゃん?』
「へっ?
……ううんとぉ。
間違っているような、
間違っていないようなぁ」
《おや? ど怒りのミーにゃんに迷いが生じたみたいにゃん》
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『君は敵に、
「後ろを見せる」
つもりなのかい?』
「そうにゃんそうにゃん。
ミクリにゃんのいうとおり」
『あんたは敵に、
「お尻を見せる」
つもりにゃん?』
「……ミアン君。
お願いがあるんだ」
『ちょぉっとだけ、
でいいから、
おとなしく』
「してくれないかい?
ボク今、
とぉってものても、
にマジなんだからさ」
『にゃん?』
《ウチもマジに応援したつもりにゃんよ》
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『あなたは敵に、
「後ろを見せる」
つもりなのかしら?』
「そうにゃんそうにゃん。
ミストにゃんのいうとおり」
『あんたは敵に、
「お尻を見せる」
つもりにゃん?』
「ミアン。
わたし、思うんだけど」
『そこしか見ない敵』
『そこしか気にしない自分』
「どちらにも」
『問題がある』
「んじゃないかしら」
『にゃん!』
《思いがけにゃくも注意されたもんで、つづくのにゃん》




