第六百七十三話『奇跡とくれば愛にゃん⑧』
第六百七十三話『奇跡とくれば愛にゃん⑧』
《正直もん、にゃもんで、福にゃんかもあるかもにゃん》
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「考えるまでもありません」
『してやったり』
「と心の底では、
ほくそ笑みながらも」
『私から愛をこめて』
「といわんばかりの」
『うるわしさのうるおい』
「たぁっぷりのぷり、
な笑顔でもって、
ミーナさんの疑問に、
お答えする私」
「ミリアにゃんの番にゃ」
「えっ。
ちょっと待ってください。
そこはどうしたって」
『大いなる愛』
「と続いて」
『の降臨です』
「とかなんとかで、
締める、
っていう、
まぁなんていいますか」
『きわめておごそかに』
「ですね」
『いいから早くしてにゃん』
《ミリアにゃんが正直もんにゃのは重々判ったもんでにゃ》
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「ミーナさん。
ぶっちゃけ」
『愛』
「なんていうのは、
いつだって」
『気まぐれ』
「なモノなのですよ。はい」
《ネコにゃけにネコの目のように急にぶっちゃけたにゃあ》
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「だから、
どんなに心で、
求めようと、
あるいは、
求めまいと」
『イイ時はイイ。
イヤな時はイヤ』
「が優先しまうんです。
ホント、
こればっかりは、
しょうがないのですよ」
「にゃあんて、
サジを投げにゃくたって。
……って、待つのにゃん。
よくよく考えてみれば」
『投げる』
「のが、
ごくごく自然にゃのかも。
にゃあんせ」
『サジ』
「にゃるもん、
ネコには、
どうしたって、
扱いにくいからにゃあ」
《にゃあんて『納得』したもんで、つづくのにゃん》




