第六百七十二話『奇跡とくれば愛にゃん⑦』
第六百七十二話『奇跡とくれば愛にゃん⑦』
《ぼやくのって好きにゃん?》
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「アタシの奇策が、
裏目に出て、
逆にミリアんを、
調子づけちゃうなんて。
んなの、
とてもじゃないけど、
とほほのほ、
では、
もうすまなくって」
『ちっくしょう!』
「……とまぁ、
こぉんな顛末なもんで、
我知らずのうちに」
『舌打ち』
「するのも」
『無理もないお話』
「なのわん。
……とかなんとか、
自分で自分を慰めながらも」
『なにを今さら』
「といわれても、
おかしくない言葉を、
たった今の今から、
ぽつり、
とつぶやく、
カレンなアタシが、
そこにはいるのわぁん」
『やれやれ。
聞かなきゃよかったのわん。
よくよく考えてみたら、
ううん、
よくよく考えてみなくても、
「おいでいただける」
「おいでいただけない」
なぁんて、
アタシが生きていくうえでは、
なぁんも関係ないもん』
《ミーにゃん。『後悔先に立たず』にゃんよ》
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「ええとぉ。
ミーナさんなら、
さしづめ」
『なにいってんだか、
さぁっぱりのぱり、
なのわん』
「とでもいいそうな」
『ぼやき』
「でしたけど、
なんとか終わりましたか?」
「うん。
なんとか終わったのわん」
《お疲れさまでしたのにゃん》
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「ふぅぅむ」
『終わった』
「とにゃると、お次はぁ」
《しゃしゃり出てきたのは、……つづくのにゃん》




